アメリカ経済の生命線は金利差だけ?
金利差拡大には安心感と恐怖感が表裏一体、天秤にかければ縮小はないだけに米ドルキープが正解か、ハリーケーン再襲来となるとアメリカ経済の屋台骨も穏やかでない。難しい!
日本の総選挙では与党が大躍進はしたけれども円高は一時的効果だけ。一方、ドイツの総選挙では与野党が拮抗している段階でも政局不安が取りざたされ、ユーロドル安が進行中。
米国もハリケーンの被害状況も落着きを見せたが、再度メキシコ湾にリタと言うハリケーンが接近中と、本来の各国の経済指標とはかけ離れた時点での展望だけに、為替相場の難易度は5段階では最高レベルに近い4.5度に達している。市場でも思惑的な投機筋の動きが見られ、ストップロスの連続だけに、ドル円、ユーロドルともにバランスが崩れていることは確かである。為替相場の基本であるが、渦中に入ると冷静な判断はプロの為替ディーラーでも不可能状態に陥ることはしばしばある。そして、顧客からの狼狽的な売買が増えることにより、新規ポジションの作成よりも、自己ポジションの整理整頓に追われることが多々あり、結局は冷静な判断が下せない現象が起きる。いかにポジションの余裕を持ちながらの売買が大切であり、ポジションの少なさに感謝する時が多いものである。
今晩のFOMCが今後の米ドルの浮き沈みを判定するには良い機会かもしれない。継続的な利上げ騒動に終止符が打たれる可能性もあり、発言次第では米ドル売りが加速される状況も想定すべきであろう。常にFOMCの政策金利前には米?優勢の声が聞かれ、米ドル高が再燃するが、市場も金利策拡大の道が断たれれば、ドル円110円、ユーロドル1.23台までの戻りも期待できる。しかしながら、仮に金利差拡大はなくても、金利差縮小はないことは事実であり、過度な米ドル売りは警戒すべきであり、当面は米ドルの下値も堅調と見て間違いないであろう。
今週末に開催されるG7において人民元の切り上げ問題も取り上げられるが、ユーロドルの下落基調があるだけにトリシェECB中銀総裁の発言も期待薄と判断し、ドル円に波及するほどのインパクトは期待できないと見るべきである。
今晩のFOMCの利上げ観測も既成の事実のように言われており、利上げが99%確実であっても米ドルの上昇は限られたものになる公算が高いと判断すれば、利上げ中断の可能性が1%かもしれないが、米ドル売りに重きを置くことにより、数段妙味が増すはずである。また次回の利上げに関してネガティブな発言も期待できれば、米ドルショートを視野に入れることも展開的には面白い。112円前後の売りであればリスクはかなり限定的であると判断するが、リスクも最小限と考えて、敢えて現状レベル111円台の半ばの米ドルショーとに旨味が生じるはずである。特にディトレーダー的な投資家にお勧めする。112円前後にストップロスを入れることは必然であるが、リスク50ポイントでそれ以上の利食いが見込まれる。
ユーロドルはまだ流動的な段階であり、基本的には売られすぎの傾向が強い相場である。1.21割れからの売りは禁物であるが、今後の焦点としても1.21割れの買いであれば、リスクも限定されると判断する。ドル円と同様にリスク限定と考え1.21台の前半の買い、ストップロスオーダー1.2050であれば面白い展開が期待できる。
**********今週のペットでも判る簡単チャートSummary********
円安が急速に進むも、対米ドルに対しての独歩安が目につく。状況的には先週よりも各通貨間の歪みが生じてきており、ドル円、ユーロドルに妙味が生じている。途上段階でもあり、3段階に分けてのポジション作りが有効と思われる。消極的なナンピンではなく、余裕を持ったナンピン売買の考えが要求される。リスク限定の積極的な分散投資と考えることが必要である。
今週の推奨銘柄***
先週に引き続きHP上ではドル円売り111.35円とユーロドル1.223を推奨したが、休み明け早々にユーロドルは1.21台前半まで下落しており、ユーロドル買いの好機到来と言える。基本的にはもう一段の円安とユーロドル安も視野に入れながらのポジション作りを推奨するが、現状でもリスクは限定的と判断する。カナダドル売り、豪ドルとNZドルは様子見。ポンド買いは弱冠弱めである。
9月20現在 7:00
▲ドル円
―――ドル円は111.50円で売り継続だが、前回の売りは強いシグナルではなかったが、徐々に強めの売りシグナルの段階である。今回が第2ステップの売りと見るが、乖離が離れていく段階であり、常に第3ステップまでのシナリオが必要であり、資金分散方式で臨めば勝算は高いと判断する。
▲ユーロドル
―――ユーロドル下落基調が先行しているため。HP上では買い1.2235を推奨したが、ドル円とユーロ円の乖離幅が急接近し、乖離幅23.70円とユーロドルの売られすぎが目立つ。現状1.2140からのユーロドル買いが推奨できるレベルに達している。
▲豪ドル・NZドル
―――オセアニア通貨には動意が感じられない。豪ドルも乖離基準26円に対して平行線の26円前後では妙味はない。またNZドルも33円の基準値から乖離は少なく、現状33.40円では様子見が正解である。
▲ポンド
―――ポンドの買い基調となるが、いまだ不十分な乖離幅であり、少な目の買いを推奨する。
▲カナダドル
―――先週以上に買われすぎが目立つ、売りレベルに到達している。0.8560の売りを推奨する。
▲豪ドル円/NZドル円(裁定取引)
―――乖離基準値6.50円から判断しても7.40円では多くは期待が出来ない。最低8円の乖離幅が必要であり、豪ドル売り・NZD買いの推奨レベルに接近中、まだ推奨はできないが、目標値は8円以上の乖離幅であれば妙味は大きい。
▲ドル円+ユーロ円『単純加算方式採用』
―――先々週はドル円109.70+ユーロ円137.50=247.20円と高値圏を推移、先週は246円前後であり、現状はドル円111.50とユーロ円135.30=246.85とどちらも勧められない状況である。当面は248円以上であれば両通貨の売り、243円前後では買い方向に転換する。
***************************************************************
日本の総選挙では与党が大躍進はしたけれども円高は一時的効果だけ。一方、ドイツの総選挙では与野党が拮抗している段階でも政局不安が取りざたされ、ユーロドル安が進行中。
米国もハリケーンの被害状況も落着きを見せたが、再度メキシコ湾にリタと言うハリケーンが接近中と、本来の各国の経済指標とはかけ離れた時点での展望だけに、為替相場の難易度は5段階では最高レベルに近い4.5度に達している。市場でも思惑的な投機筋の動きが見られ、ストップロスの連続だけに、ドル円、ユーロドルともにバランスが崩れていることは確かである。為替相場の基本であるが、渦中に入ると冷静な判断はプロの為替ディーラーでも不可能状態に陥ることはしばしばある。そして、顧客からの狼狽的な売買が増えることにより、新規ポジションの作成よりも、自己ポジションの整理整頓に追われることが多々あり、結局は冷静な判断が下せない現象が起きる。いかにポジションの余裕を持ちながらの売買が大切であり、ポジションの少なさに感謝する時が多いものである。
今晩のFOMCが今後の米ドルの浮き沈みを判定するには良い機会かもしれない。継続的な利上げ騒動に終止符が打たれる可能性もあり、発言次第では米ドル売りが加速される状況も想定すべきであろう。常にFOMCの政策金利前には米?優勢の声が聞かれ、米ドル高が再燃するが、市場も金利策拡大の道が断たれれば、ドル円110円、ユーロドル1.23台までの戻りも期待できる。しかしながら、仮に金利差拡大はなくても、金利差縮小はないことは事実であり、過度な米ドル売りは警戒すべきであり、当面は米ドルの下値も堅調と見て間違いないであろう。
今週末に開催されるG7において人民元の切り上げ問題も取り上げられるが、ユーロドルの下落基調があるだけにトリシェECB中銀総裁の発言も期待薄と判断し、ドル円に波及するほどのインパクトは期待できないと見るべきである。
今晩のFOMCの利上げ観測も既成の事実のように言われており、利上げが99%確実であっても米ドルの上昇は限られたものになる公算が高いと判断すれば、利上げ中断の可能性が1%かもしれないが、米ドル売りに重きを置くことにより、数段妙味が増すはずである。また次回の利上げに関してネガティブな発言も期待できれば、米ドルショートを視野に入れることも展開的には面白い。112円前後の売りであればリスクはかなり限定的であると判断するが、リスクも最小限と考えて、敢えて現状レベル111円台の半ばの米ドルショーとに旨味が生じるはずである。特にディトレーダー的な投資家にお勧めする。112円前後にストップロスを入れることは必然であるが、リスク50ポイントでそれ以上の利食いが見込まれる。
ユーロドルはまだ流動的な段階であり、基本的には売られすぎの傾向が強い相場である。1.21割れからの売りは禁物であるが、今後の焦点としても1.21割れの買いであれば、リスクも限定されると判断する。ドル円と同様にリスク限定と考え1.21台の前半の買い、ストップロスオーダー1.2050であれば面白い展開が期待できる。
**********今週のペットでも判る簡単チャートSummary********
円安が急速に進むも、対米ドルに対しての独歩安が目につく。状況的には先週よりも各通貨間の歪みが生じてきており、ドル円、ユーロドルに妙味が生じている。途上段階でもあり、3段階に分けてのポジション作りが有効と思われる。消極的なナンピンではなく、余裕を持ったナンピン売買の考えが要求される。リスク限定の積極的な分散投資と考えることが必要である。
今週の推奨銘柄***
先週に引き続きHP上ではドル円売り111.35円とユーロドル1.223を推奨したが、休み明け早々にユーロドルは1.21台前半まで下落しており、ユーロドル買いの好機到来と言える。基本的にはもう一段の円安とユーロドル安も視野に入れながらのポジション作りを推奨するが、現状でもリスクは限定的と判断する。カナダドル売り、豪ドルとNZドルは様子見。ポンド買いは弱冠弱めである。
9月20現在 7:00
▲ドル円
―――ドル円は111.50円で売り継続だが、前回の売りは強いシグナルではなかったが、徐々に強めの売りシグナルの段階である。今回が第2ステップの売りと見るが、乖離が離れていく段階であり、常に第3ステップまでのシナリオが必要であり、資金分散方式で臨めば勝算は高いと判断する。
▲ユーロドル
―――ユーロドル下落基調が先行しているため。HP上では買い1.2235を推奨したが、ドル円とユーロ円の乖離幅が急接近し、乖離幅23.70円とユーロドルの売られすぎが目立つ。現状1.2140からのユーロドル買いが推奨できるレベルに達している。
▲豪ドル・NZドル
―――オセアニア通貨には動意が感じられない。豪ドルも乖離基準26円に対して平行線の26円前後では妙味はない。またNZドルも33円の基準値から乖離は少なく、現状33.40円では様子見が正解である。
▲ポンド
―――ポンドの買い基調となるが、いまだ不十分な乖離幅であり、少な目の買いを推奨する。
▲カナダドル
―――先週以上に買われすぎが目立つ、売りレベルに到達している。0.8560の売りを推奨する。
▲豪ドル円/NZドル円(裁定取引)
―――乖離基準値6.50円から判断しても7.40円では多くは期待が出来ない。最低8円の乖離幅が必要であり、豪ドル売り・NZD買いの推奨レベルに接近中、まだ推奨はできないが、目標値は8円以上の乖離幅であれば妙味は大きい。
▲ドル円+ユーロ円『単純加算方式採用』
―――先々週はドル円109.70+ユーロ円137.50=247.20円と高値圏を推移、先週は246円前後であり、現状はドル円111.50とユーロ円135.30=246.85とどちらも勧められない状況である。当面は248円以上であれば両通貨の売り、243円前後では買い方向に転換する。
***************************************************************