米経済悪財料満載、日欧追従、ドル反発要因の可能性大?
本日は、海外市場が軒並みクリスマス休暇中であり、市場の流動性が極端に低下している。動意に乏しい展開は否めないが、IMM通貨先物においても円とポンド以外は調整局面を迎えている。 円買いポジションは依然として高水準であるが、投機筋の年末年始に向けた仕掛けでは値が大きく動く可能性がある。
現状では米経済の悪化が日欧経済よりは先行しているため、悪化材料にも動じない市場形態であるが、今後は日欧の悪材料が継続的に噴出する可能性が高く、逆に米経済にとって少しでも好転する材料が発せられれば、ドルの大きな反発要因に繋がるだけに、今後はドル売りを強行しにくい側面がある。
ドル自体は先のFOMCにおいて、実質ゼロ金利政策に突入して、当面、金融機関及び機関投資家が足早に米債権購入を速めているが、10年債が2%を割る状況ともなれば、市場の購入意欲は停滞することが予想される。必然的に世界的不況を背景にして、過剰流動性資金が株式市場にシフトされる余地があり、年明け以降の株式市場が注目される。
他方、原油価格の急落が示しているように世界的なインフレ懸念から急速にデフレ懸念に突入しており、経済市場は混乱を極めているが、各国も対策に余念が無く、原則的には自国通貨安によって景気回復対策を熱望していると思われるが、新興国の主軸でもある中国でも通貨切り上げには猛烈に反旗を掲げているように、中国にも確実に景況感の悪化が浸透しており、一部では人民元高の限界とも報じているが、人民元高が円高に作用する可能性は低下しているのが現状であろう。いずれにしても、不況感が高まる中で、為替相場の難易度が高まっており、年末年始には何が起こっても不思議ではなく、繰り返しにはなるが、ポジションを控えめにして、大きな動きを待つことに専念することが一案であろう。
本日の動きは限定されるが、ドル円は90〜91.50円、そしてユーロドルは1.3900〜1.4100のレンジ幅で待機策を勧める。
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