流動性資金枯渇。年度末に向けて波乱必至?
昨日は久方振りにゴルフの練習場に行きましたが、日頃の運動不足を露呈するかのように、100球前後から、打球がブレだし、挙句の果てはシャンクの連続とちょっぴり後悔した次第です。よくよく考えれば、ゴルフ場には5年近くもご無沙汰していますが、不景気の折、ゴルフ練習場は定年組みや元若き女性陣で花盛り状態です。昨今ではゴルフ場でも女性ゴルファーが横臥しているのでしょうね。為替も女性優位の時代なのかもしれません。
▼ビッグスリーの救済を巡って、米政府が下院では多数派を占める民主党と合意を得たことでNYダウは上昇に転じているが、他方、共和党からは、つなぎ融資140億ドルを承認したとしても、巨額な追加支援には厳しい反論と共に、返済不能が指摘されており、拮抗している上院での難航が必至であることから、楽観視は出来ない情勢にある。不安定な自動車業界の再建計画を背景にした株式市場の乱高下は避けられない状況にあり、おのずから為替相場が右往左往させられる相場展開であることは否めないだろう。
一方、年度末に向けての資金難が視野に入っており、ビッグスリーの資金難もさることながら、金融市場全体に資金難の傾向が如実に現れている。
先に米短期国債(TB)の利回りがゼロ金利と異例な状態に陥っていたが、一昨日NY債券市場ではマイナス金利まで低下しており、ドルの流動性資金が枯渇し始めている。更に、金融機関同士の貸し渋り現象も激化しており、金利を払っても安全資金確保に市場の目が注がれている。米連邦準備理事会(FRB)が債券発行を打診したとの報道も資金流動性を高める一環であるが、FRBの債券買取りによる資金供給は飽和状態まで拡大しいるにもかかわらず、危機感を払拭させ資金確保の一手段であろうが、中央銀行本体の債券発行には違和感があることは否めない状況である。それほど米政府の台所事情の厳しさを露呈していると解釈できるだろう。いずれにしてもビッグスリーの不透明感によるドル売りと年度末の資金難による一時的なドル買いが交錯するマーケットであり、相場の難易度は高く、戦略的には大きな動きが生じてからの始動に専念することが賢明であろう。先週よりもレンジ幅を拡大し、当面ドル円91〜94円、そして、ユーロドル1.2800〜1.3200をイメージして臨む事を勧める。