株上昇に不可解先行、円安は限定的?
昨日は憂さ晴らしもかねて、『私は貝になりたい』を鑑賞してきましたが、今の経済情勢と照らしても、内容はさて置き、悲壮感のある映画は敬遠すべきなのかもしれませんね。時期的にはタイムリーな映画とは言いがたい印象を受けた次第です。。。。為替も株高円安の構図がいつまで続くか判りませんが、可能性としては株安円高路線になりそうですね。
オバマ新政権に乞うご期待!!!!
▲昨日の米経済指標の悪化にもかかわらず、NY株式市場は逆に247ドルの上昇に転じており、不可解な現象が続いている。米耐久受注および住宅販売の低迷は想定された悪材料ではあるが、クリスマス商戦を控えて個人消費の落ち込みが急であり、米経済の後退観測をより強めているが、市場では薄商いの中、ヘッジファンドの11月決算が一巡しており、又、本日のNY感謝祭を控えて、市場参加者のポジション調整買いが株価上昇をもたらしている。
オバマ新政権による相次ぐ経済対策や欧州連合EUの25兆円の景気対策、そして、中国の大幅な利下げが株式市場の底値感に繋がったとも解釈できるが、市場では不況下の上昇局面に安堵している状況ではなく、株、為替ともリスク回避の売りが先行する環境なだけに、本日の為替相場も不安定な株式相場に左右されることが予想される。
反面、本日はNY株式市場の休場もあり、日経平均株価の上昇が8500円前後に留まる公算が高いだけに、円安の進捗度合いは限定的と言わざるを得ないだろう。基本的にはドル円96円台からのショートを勧めるが、為替市場も薄商いになるため、投機筋の突発的な動きを警戒して94円台半ばからのロングと97円前後からのショートをイメージして臨む事を勧める。
他方、ユーロ圏ではドイツ失業率やユーロ圏消費者信頼感、そしてユーロ圏業況判断指数が発表されるが、いずれも悪材料とし手捉えられており、ユーロドルの上値の重さに繋がるため、ユーロドルのショートを勧めるが、あくまでもレンジ幅での攻防と判断して、1.3000前後からのショートと1.28割れからのロングで臨む事を勧める。
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