シナリオのない相場展開へ! ドルの過大評価禁物?
昨晩は近所で友人と一杯やりながら巨人VS阪神の天王山でTVに見入ってしまいましたが、突然、緊急協調利下げのテロップが流れたので、びっくりさせられましたね。通常の市場であれば3〜5円の円高局面になっても不思議ではないのでしょうが、クロス円などはレベル的には下がりきっている状態でしたから、逆に反発しているように、これからはドルの過大評価は禁物でしょう。
話ははじめに戻りますが、10月8日は阪神ファンにとっては信じられない光景になっていますが、巨人ファンとしては13ゲーム差からの夢の逆転優勝?を願うばかりですが、オリンピックまでは3位狙いの原監督でしたから、為替と同様にシナリオのないドラマになっていますね。しかし、最終回を残して、中継終了とは相変わらず某テレビ局は理不尽ですね。今回は低金利国日本には情状酌量の余地があったのでしょうが、理不尽な米国主導の金融政策ですから、日本が再びゼロ金利の世界に舞い戻るおそれもありますね。。。。。。?
▼世界中銀10カ国が金融市場の混乱防止のため緊急利下げを発令した。市場の反応は為替市場では瞬間的にドル売りと円売りの流れになったが、銀行間の資金取引では利下げの影響は限定的であり、むしろ世界的なリセッションの始まりが認識されたことで、ドル需要に再び拍車がかかり、ドルの上昇と共にロンドン短期市場ではドル金利が7%前後まで上昇を見せている。日本が利下げを踏みとどまったことで金利差縮小につながり、リスク面を考慮してもドル高と円高の流れに変化が見られていない。
いずれにしても、先行き不透明な経済情勢を案ずる意識は根強く、リスク回避の動きを易々変えるに至らない状況である。今回の協調利下げは資金流動性を高め、株式市場の底入れ対策としては有効的であるが、金融不安を軽減するには至らないであろう。直面している問題が信用収縮や金融不安など顕在化しており、前例のない協調利下げとは言いながらも、特効薬に繋がらないのが現状である。FRBは金融安定化法案を基にして、矢継ぎ早に預金保護政策、資金供給の拡大、不良債権の買い取り、そしてFRB主導の協調利下げが実施されてはいるが、抜本的な打開策ではなく、経済の根底にある金融不安を払拭するにはある程度の犠牲と時間が強いられているのが現状である。
中国やUAEまでもが協調利下げ実施しており、ある意味では共通意識を持っていることは歓迎されるが、同時に世界経済が崖っぷちに立たされていることを暗示している。
これからも金融機関および企業破綻の淘汰が余儀なくされるだろうが、今回の協調利下げ効果は確実に株式市場の活性化に繋がるはずであるが、現実には、もう一段踏み込んだ利下げが必要なのかもしれない。その時には日銀も利下げを強いられることになるだろう。相対的にリスク回避が市場のコンセンサスであるため、株式市場の低迷は今後も続くと思われるが、本日の為替相場は株の進捗度を測りながら展開でもあり、NYダウが下落している関係上、日本株への上昇期待は薄れている状況である。戻り売り主体の相場展開が予想されるため、ドル円100円台半ば以上からのショートを勧める。ユーロドルは1.35前後では底堅い動きを見せているが、1.37前後ではポジション解消売りが散見されており、1.3500〜1.3700のレンジ幅で臨むことを勧める。