カトリーナ、ブッシュ政権のシナリオを直撃?
今週の指標自体は注目するには至らず、源油価格の動向を筆頭に7日の米中首脳会談と本邦の総選挙が待ち構えており、再び人民元の話題が前面に押し出される可能性もあり、予断が許せない状況下である。
原油価格の高騰の最中に過去最大級のハリケーン「カトリーナ」の足跡と被害状況の拡大イメージが米経済にも深刻な影響を与える状況でもあり、米国としても想定外のシナリオなだけに、冷静沈着に見直す段階に差し掛かっている。従来の金利格差による米ドル上昇論にも歯止めがかかることが予測され、更に原油価格の高騰も避けられない状態では米ドルの上値が必然的に重くなることは避けられない。
今後発表される米経済指標の悪化懸念も予測されており、米ドルのロングには要注意と判断することが賢明な相場と言える。レベル的には110円台の米ドルショートであれば上値リスクも限定されると判断するが、相対的に歪みが解消された相場と判断し、再度歪みが発生するまで大事な期間とも言える、臨機応変に動けるポジションがベストと考える。
金利面に関しても、残されたFFレートの引き上げ余地が、ハリケーン−の影響で棚上げになることは無いと思われるが、段階的なトーンダウンは避けられず、さらなる利上げには抵抗感が生じることは確実であり、金利差拡大に終止符を打つとなると、一時的な米ドル売りが加速することも視野に入れる必要がある。しかしながら、依然として金利差が縮小するはずも無く、過度な米ドル下落期待も禁物と言える。
メキシコ湾岸地区の石油関連施設では操業停止状態と噂され、今後の成り行きを窺う状況であるが、原油価格の更なる上昇も視野に入れなければならず、米ドルの上昇は総体的にも上値が抑えられることが予想される。
米国債10年物の利回り低下もFRB議長が懸念するところであり、FFレートの継続的な利上げの足を引っ張ることにもなる。衆議院の総選挙が待ち受けているが、たとえ政権交代是非が問われる選挙ではあるが、為替に対する影響は限定的と見てよいだろう。
所詮は景況感を重んじるマーケットであり、日本経済が一歩リードした感が強いが、為替に関しては米国が一歩後退した局面がでもあり、米ドル売りを推奨するが、驚くなかれ、今回のハリケーンで相場の歪みが一掃された為替相場であり、久しぶりにバランスの取れている為替相場とも言える。下記のペットでも判る簡単チャートでも述べるが、カナダドルを除いて、ほぼニュートラルな数字を示していることに注意。慌てる相場ではない。
**********今週のペットでも判る簡単チャート***********
*推奨 ドル円売り 109.70 弱めのシグナル。カナダドル売り
▲ドル円―――ドル円売り109.70弱めのシグナル。現状ではドル円110台の売りまで待機するのも良策。109円半ば買いも堅調であり、まだ一気に米ドル売りが進む状況でもないが、110円前後の売りでは利食いも早めにすることを勧める。ターゲットは109円台前半の買い。
▲ユーロドル―――現状は様子見。先週のユーロドル1.2570地点でポジション解消の売りシグナルが発生、ドル円とユーロ円の乖離基準値である28円に達し、緊急にポジション解消が点灯をした。しかし、前回まで1.2160から始まって再三ではあるが、1.2200そして1.2285まで3段階レベルでユーロドル買いを推奨したため、利益確定を急ぐばかりに乖離幅27円前後の1.2500での売りを推奨したが、ここまで急速に基準値に戻ることも珍しく、待機できた方は大正解である。
▲豪ドル円・NZ円―――様子見。豪ドルも見事にドル円との平均乖離幅の基準値26円前後に戻りポジション解消となった。前回の乖離が28円であっただけに今回の25.70円までの戻りも急であったといえる。様子見継続中、NZドルも同様に様子見である。
▲ポンド――様子見レベルに。 先週から強い買いシグナルではなかったが敢えてボンド買いを推奨したが、早くも解消レベル到達しており、ポンド売りで解消へ。
▲カナダドル―――カナダドル売り推奨。 唯一現状で推奨できる通貨である。ドル円との乖離基準を20円でもあり、現状の17.25円幅はカナダドル売りには魅力的な水準である。
▲豪ドル円/NZドル円(裁定取引)先週と変わらず、6.50近辺をキープしており、模様眺め。
▲ユーロ円+ユーロ円『単純加算方式採用』現状ではドル円109.70+ユーロ円137.50=247.20円と先週比の245.55円と比較すると両通貨の売りに妙味が生じ始めている。250円以上が欲しいが、248.50円以上では統計的に勝てる確率はかなり高まる。それ以上に円安になったとしてもナンピン売りが利用可能なレベルと判断する。3段階の売りを検討したい。248円、249円、そして250円が当面の目安となる。
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原油価格の高騰の最中に過去最大級のハリケーン「カトリーナ」の足跡と被害状況の拡大イメージが米経済にも深刻な影響を与える状況でもあり、米国としても想定外のシナリオなだけに、冷静沈着に見直す段階に差し掛かっている。従来の金利格差による米ドル上昇論にも歯止めがかかることが予測され、更に原油価格の高騰も避けられない状態では米ドルの上値が必然的に重くなることは避けられない。
今後発表される米経済指標の悪化懸念も予測されており、米ドルのロングには要注意と判断することが賢明な相場と言える。レベル的には110円台の米ドルショートであれば上値リスクも限定されると判断するが、相対的に歪みが解消された相場と判断し、再度歪みが発生するまで大事な期間とも言える、臨機応変に動けるポジションがベストと考える。
金利面に関しても、残されたFFレートの引き上げ余地が、ハリケーン−の影響で棚上げになることは無いと思われるが、段階的なトーンダウンは避けられず、さらなる利上げには抵抗感が生じることは確実であり、金利差拡大に終止符を打つとなると、一時的な米ドル売りが加速することも視野に入れる必要がある。しかしながら、依然として金利差が縮小するはずも無く、過度な米ドル下落期待も禁物と言える。
メキシコ湾岸地区の石油関連施設では操業停止状態と噂され、今後の成り行きを窺う状況であるが、原油価格の更なる上昇も視野に入れなければならず、米ドルの上昇は総体的にも上値が抑えられることが予想される。
米国債10年物の利回り低下もFRB議長が懸念するところであり、FFレートの継続的な利上げの足を引っ張ることにもなる。衆議院の総選挙が待ち受けているが、たとえ政権交代是非が問われる選挙ではあるが、為替に対する影響は限定的と見てよいだろう。
所詮は景況感を重んじるマーケットであり、日本経済が一歩リードした感が強いが、為替に関しては米国が一歩後退した局面がでもあり、米ドル売りを推奨するが、驚くなかれ、今回のハリケーンで相場の歪みが一掃された為替相場であり、久しぶりにバランスの取れている為替相場とも言える。下記のペットでも判る簡単チャートでも述べるが、カナダドルを除いて、ほぼニュートラルな数字を示していることに注意。慌てる相場ではない。
**********今週のペットでも判る簡単チャート***********
*推奨 ドル円売り 109.70 弱めのシグナル。カナダドル売り
▲ドル円―――ドル円売り109.70弱めのシグナル。現状ではドル円110台の売りまで待機するのも良策。109円半ば買いも堅調であり、まだ一気に米ドル売りが進む状況でもないが、110円前後の売りでは利食いも早めにすることを勧める。ターゲットは109円台前半の買い。
▲ユーロドル―――現状は様子見。先週のユーロドル1.2570地点でポジション解消の売りシグナルが発生、ドル円とユーロ円の乖離基準値である28円に達し、緊急にポジション解消が点灯をした。しかし、前回まで1.2160から始まって再三ではあるが、1.2200そして1.2285まで3段階レベルでユーロドル買いを推奨したため、利益確定を急ぐばかりに乖離幅27円前後の1.2500での売りを推奨したが、ここまで急速に基準値に戻ることも珍しく、待機できた方は大正解である。
▲豪ドル円・NZ円―――様子見。豪ドルも見事にドル円との平均乖離幅の基準値26円前後に戻りポジション解消となった。前回の乖離が28円であっただけに今回の25.70円までの戻りも急であったといえる。様子見継続中、NZドルも同様に様子見である。
▲ポンド――様子見レベルに。 先週から強い買いシグナルではなかったが敢えてボンド買いを推奨したが、早くも解消レベル到達しており、ポンド売りで解消へ。
▲カナダドル―――カナダドル売り推奨。 唯一現状で推奨できる通貨である。ドル円との乖離基準を20円でもあり、現状の17.25円幅はカナダドル売りには魅力的な水準である。
▲豪ドル円/NZドル円(裁定取引)先週と変わらず、6.50近辺をキープしており、模様眺め。
▲ユーロ円+ユーロ円『単純加算方式採用』現状ではドル円109.70+ユーロ円137.50=247.20円と先週比の245.55円と比較すると両通貨の売りに妙味が生じ始めている。250円以上が欲しいが、248.50円以上では統計的に勝てる確率はかなり高まる。それ以上に円安になったとしてもナンピン売りが利用可能なレベルと判断する。3段階の売りを検討したい。248円、249円、そして250円が当面の目安となる。
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