リーマン空中分解?ドル続落=原油100ドル割れ効果なし!
●今週のペットでも判る簡単チャート(事前予測実施中)
作成年月日2008年9月14日(日)
今週はポンド円の大幅な急落によって、乖離幅チャートの起点に変化が生じている。過去半年間ポンド日足チャートのレンジ幅は先週時点では189〜225円であったが、今週から190〜215円に縮小している点に注意。他の通貨(ユーロポンド、ポンドスイス)についてもが弱冠の変更は余儀なくされている。
相対的にはドルの過大評価が明確になりつつあり、現状ではドル円108円台売りとユーロドル1.40割れの買いに割安感が生じている。先週と同様にクロス円の変動幅が通常よりも大幅に上下動を繰り返しているように、為替相場の争点が定まらない状況を展開しているため、通常よりも明白な乖離幅を見てからの始動に専念することが賢明であろう。
テクニカル分析の原則として、短期と長期(日足チャートと長期チャート)の両側面からの判断が必要であり、近視眼的なチャートは無視して臨むことを勧める。現段階ではオセアニア通貨裁定取引は日足チャートでは様子見であるが、週足チャートでは豪ドル売り・NZドル買いの地合いであり、日足チャートと週足チャートが同一視されてからの始動が賢明であろう。
HP新外為の森
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ぺットチャート
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▲ドル円 ユーロから見るドル円相場 (ユーロドルVSユーロ円)
平均乖離幅0.0500 現状乖離幅 0.0490→0.0514⇒ドル円107.90円
A)1÷ユーロドル1.4226=0.7029(B)100÷ユーロ円153.50=0.6515(A-B=0.0514)
ドル円相場は依然として小幅な変動率で推移しているが、ユーロが対ドル、そして対円に同調して下げ足を速めている状況であり、強い売買シグナルは発生していない。相対的にはドル円109円台の上値の重さと106円台からの下値の堅調さが生じている。先週半ばでは106円台に突入しポジション解消レベルに達したが、先週の弱い売りシグナル107.50に引き続き、今週も弱い売りシグナル107.90が点灯している。
(買いターゲット106.00~106.50)
▲ユーロドル(ユーロ円−ドル円)平均乖離幅54円 現状乖離幅 45.55→45.60円
先週はマーケット全体にドル買いが先行していたが、1.40割れと共に1.39割れまでユーロ売りが加速したが、さすがに週末にはユーロが切り返しており、結果的には値動きは小幅ではあるが、先週の買いシグナル1.4237に続き、今週も買いシグナル1.4226が点灯している。(売りターゲット1.4950〜1.5000)
▲豪ドル(ドル円−豪ドル円)平均乖離幅12円 現状乖離幅 19.95→12.50円
0.95前後から急落を続けてきたが、基準レベル0.89前後を通過しても下げ止まりの様子見を見せていなかったが、先週のかなり強い買いシグナル0.8144から反転しており、今週も引き続き強い買いシグナル0.8239が点灯している。(売りターゲット0.8850〜0.8900)
▲NZドル(ドル円−NZD円)平均乖離幅27円 現状乖離幅 35.75→35.75円
豪ドルと足並みを揃えており、先週の強い買いシグナル0.6674から変化は見せておらず、今週も引き続き、かなり強い買いシグナル0.66787点灯している。
(売りターゲット0.7500〜0.7550)
▲カナダドル(ドル円−カナダ円)平均乖離幅3円 現状乖離幅 6.35→6.25円
ドル円との相関性が一番強い通貨であり、ドルの乱高下には影響を受けていない状況である。しかしながら、先週の強い売りシグナル1.0628に引き続き、今週も強い売りシグナル1.0615が点灯している。(買いターゲット1.0250〜1.0300)
▲ポンド(ポンド円−ドル円)平均乖離幅100円 現状乖離幅 82.10→93.75円
日足チャート上では急激なポンド安のため、ポンド円の基準点が大幅に変更されていることに注意。1.97割れから続落しているが、週足でも売られすぎの傾向が顕著に見られる水準まで下落している。先週の強い買いシグナル1.7637からは上昇してはいるが、今週も同様に強い買いシグナル1.7943が点灯している。(売りターゲット 1.9300〜1.9350)
▲ドルスイス(ドル円−スイス円)平均乖離幅5円 現状乖離幅 11.35→12.35円
原油安とポンド安の影響を受けて、一時は最強通貨とも言われていたが、先週の強めの売りシグナル1.1180から、更に強い売りシグナル1.1293が点灯している。
(買いターゲット1.0650〜1.0700)
▲オセアニア通貨裁定取引 平均乖離幅14〜15円 現状乖離幅 15.80→16.75円
先週はポジション解消レベル15.80まで乖離幅が縮小したが、NZドルの利下げ幅が予想よりも拡大したことを受けて、再び、今週は16.76円までに拡大している。日足チャート上ではニュートラルなレベルにあるが、週足チャートでは、依然として、豪ドル売り/NZドル買いの状況にある。過去数カ月の推移は以下の通り。13.60→14.90→16.30→18.00→18.80→17.95→18.15→20.50→21.20→21.90→22.35→23.05→21.70→20.30→17.70→17.30→17.15→15.80→16.75円。
▲単純加算方式 ユーロ円+ドル円 (260円以下は円高⇔275円以上は円安)
過去の四半期ごとの平均は2006年度上半期253円、下半期267円 2007年度は第1四半期276円、第2四半期284円、第3四半期279円、第4半期277円。08度第1四半期の平均は263.04。第2四半期の平均は266.95円。7月平均は275.88の円安。8月平均は第1週は275.15円、第2週は275.60円、第3週272.80、第4週は268.50。 9月第1週は260.55、今週は153.50+107.90=261.40と円高レベルに達している。
★欧州3大通貨(様子見へ)
▲ユーロポンド 平均乖離45円 現状乖離幅 36.55→40.00円
ポンドとユーロの下落は継続中であるが、変動率は同調しており、先週は様子見0.8072で継続していたが、今週も値動きは限定的であり、0.7929で様子見が継続している。
(様子見)
▲ユーロスイス 平均乖離60円 現状乖離幅 56.90→57.95円
今週もユーロとスイスフランが対ドルでは同調しており、値動きは大きいが、先週の1.5918の様子見から、今週は様子見レベルに近い弱い売りシグナル1.6065が点灯している。
(様子見)
▲ポンドスイス 平均乖離105円 現状乖離幅 93.45→98.05円
先週の買いシグナル1.9719から、今週はポジション解消売りレベルに達しており、弱い売り2.0262が点灯している。(様子見)
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★各通貨別チャートは新外為の森ホームページよりもご覧になれますのでご参照ください。
★本ペットチャートは常に3〜4段階の少な目の分散投資戦略をお勧めしています。
尚、最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なって下さい。
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