そろそろユーロの反発時期に突入! ドル円105円を目指すか?
市場はリーマン・ブラザース騒動の最中ではあるが、ユーロドルが1年ぶりに1.4000割れを見せており、ユンケル・ユーログループ議長のユーロ過大評価発言を裏付けるかのごとく、ユーロは下げ足を速めている。他の通貨もユーロ安に引きつられる展開を見せてはいるが、反面、米金融不安は根強く、リーマンの再建自体を疑問視する見解は少なくないが、他の中小金融機関の破たん劇が想定されている矢先なだけに、ドルの一段高には疑念が生じている。
いずれにしても、米金融不安を払しょくできないままに、株式市場の乱高下が続いており、市場心理としては、ドルショートの概念が潜在的にあるだけに、ドル上昇に戸惑いを隠せない状況である。総じて、過度なドル高期待は自重すべき段階であるが、原油価格が下げ渋らない限りは、商品市況全体にもリスク回避によるポジション解消売りを誘引させており、 結果的にはドルを買い戻す動きに繋がっているが、次の投資先を模索する踊り場状態とも言える相場展開であろう。
▼日米欧ともに景気後退時には自国通貨安を念じる光景が見られるが、現状では先進国が軒並み後退期に直面しているため、ドル安、円安、そしてユーロ安の流れが入れ替わり立ち替わり訪れる可能性がある。現状ではユーロ安先導のマーケットであるが、今の米経済から判断しても、再度ドル全面安の状況を踏まえて取り組むことは必要であろう。
テクニカル的にはユーロドルは1.35レベルまでの下落が想定できるが、ドル円に関しては、両通貨の相関性を考慮すれば、ドル円の上値は限定的であり、現状レベルで推移する可能性が強いため、どうしてもユーロ円の下げが厳しくなってしまうが、中期的にはユーロ円140〜145円レベルをイメージして臨むことも一考であろう。
本日のドル円相場は相変わらず、こう着感は否めないが、ドルの上昇気流が自力反発によるものでないだけに、不満分子が散乱しているマーケットであり、ドルの脆弱性を考えても、乱高下必至の情勢と言わざるを得ないだろ。同時に、ユーロドルが1.39台半ばまで売られた状況からも、利益確定買いとポジション調整のユーロ買い戻しが予想されるだけに、相対的にはドル買いを自重して臨むことを勧める。
ドル円は107円割れからの買いを勧めると共に108円前後の売りを勧める。ユーロドルは1.400前後のストップロスを巻き込んでおり、下げ基調ではあるが、敢えて売り急ぐレベルではなく、1.39割れからの少なめのロングを勧めるが、売りは1.400台に乗せてから模索することが望ましいだろう。いずれにしても、売買の展開を早めて、ポジションを縮小して臨むことを勧める。
クロス円は下げ基調を速めているが、円キャリートレードの巻き戻し現象ではなく、対ドル相場を重視した相場展開であるだけに、振幅幅が想定以上に大きくなるため、ワイドレンジで様子見を勧める。ユーロ円が150円割れを見た段階では売り急ぎは禁物であり、ユーロ円151円前後の売りと86円台半ば以上の売りで待機姿勢が賢明であろう。
動き損にならないように。。。。。?、