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鈴木郁雄の実践・為替ストラテジー

原油70⇔風速70⇔ドル円70?

昨日は突然ホームページがサーバーに転送が出来なくなり、夜中まで悪戦苦闘、専門外のPC関連にはお手上げ状態。結局は今朝方サーバー側の障害が判明し、事なきを得たが。焦れば焦るほど、泥沼化するのが見える。ジャスダックもシステム障害でストップしていることを考えれば些細な出来事であるが、専門家に任すときには何もしない方が結果は良いものである。
ディーラ―稼業はある意味では単純細胞の集まりであるが、心理的にも奥は深いし、経験を積めば積むほど複雑化する。しかし、所詮為替ディーラーはアナリストにはなれず、アナリストはディーラーの素質が無い。両方兼ね備えていると考える人は1流のディーラーにはなれず、2流、3流のディーラーが関の山であろうが、1流のディーラーを必要としない現代社会でもあり、2流ディーラーになることがトレーダーの術なのかもしれない。ただ言えることは電車男みたいな為替ディーラー誕生ではこまりますね。
原油価格70ドル、ハリケーン風速70メートル、次にくる70とは何でしょうか。ドル円70円?とはさすがに言い難い。一考あれ!
***********今週のペットでも判る簡単チャート***********
*推奨  ドル円売り 110.20  ユーロドル買い1.2285  
* ポンド買い  カナダドル売り
▲ドル円―――ドル円110.50レベルの売りは推奨できる段階、110.20でもドル円の売りを推奨するが、ユーロドルとの兼ね合いが微妙でユーロドル1.23前後維持と再びユーロ円が135円割れを生じた際には、ドル円のポジションクローズ(買い戻し)に突入の恐れあり、109円50ではドル円買いに移行する水準である。
▲ユーロドル―――現状ではドル円とユーロ円の乖離が25.15円前後であるが、未だにユーロドルの買いシグナル1.2285が点灯中である。しかし、前回推奨レベルのユーロドル買い1.2160や1.2200と比較すると乖離幅が23.85円から25.15円に拡大しており、慎重な方には強くは勧めない。24円の乖離であればユーロドル買いを推奨するが、逆に26円以上の乖離が見られれば、利益確定のユーロドル売りも一考の余地あり。目標値1.2370
▲豪ドル円―――弱冠ではあるが豪ドル買いに向かっている状況、強く豪ドル買いは推奨できるレベルではなく、模様眺めが正解である。ドル円と豪ドル円の乖離が27.50円以上にならなければ妙味は少ない。現状ではで26.90円であり、もう一段の拡大が必要である。NZドルはドル円との乖離が33円とまったく妙味が感じられない。動くまでは静観が正解。
▲ポンド―――ボンド買いレベル到達しているが、強い買いシグナルではない。現状からの買いであれば、少なめに徹すること、2回か3回くらいのナンピン買いも覚悟の上でロングにすることも一案である。もう一段の下げを見てからでも良い段階である。
▲カナダドル―――ドル円との乖離幅が18.35円と売り局面に突入、カナダドルの売りを推奨する。ドル円との乖離基準を20円でもあり、18円ならばカナダドル売り、拡大して22円ならばカナダドル買いの目安と判断する。
▲豪ドル円/NZドル円(裁定取引)現状の乖離幅6.65円では模様眺めがベター、5.50円以下か8円以上の乖離幅を見ないと妙味にはない。
▲ユーロ円+ユーロ円『単純加算方式採用』現状ではドル円110.20&ユーロ円135.35=245.55円と中途半端な段階、当面は240円で両通貨の買い、250円で両通貨の売りが推奨できる局面である。

プロフィール

鈴木郁雄

Ikuo Suzuki

ケンティッシュジャパン代表

オーバーシーズユニオン銀行入行後、フランスの3大銀行のひとつであるソシエテジェネル銀行東京支店に勤務、外国資金本部長として20年間のディーリング経験を持ち、為替のみならず今話題のデリバティブ業務を日本に導入し、ディーリング部門を統括し、多大な成果を挙げる。01年10月為替投資顧問会社ケンティッシュ ジャパンを設立、今現在も邦銀大手ならびにロンドン・ニューヨークなどの外銀ディーラーとの親密な情報交換し、投資家心理を加えた独自の分析には定評がある。

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