彷徨う米ドル!買えないドルと売れないドルのジレンマ?
昨日もパソコンの下見に秋葉原に行ってきましたが、基本的にはDVDとCDーROMが使える中古パソコンと考えていますが、見れば見るほど、そして、聞けば聞くほど、新しいものに惹かれますね。CPUではデュアルコア2と言うのがメインらしく、動作もかなり向上しているようですし、地上デジタルも気になるところです。しかし、使う本人(お嬢様)はまったくPCの性能には興味がないのが現実です。
最近ではゴルフクラブやスピ―ド社の水着の性能の良さには関心させられますが、技術が追い付かないと効果のほどは?マークのようです。為替ならば、性能の良いシステムトレードになるのでしょうが、やはり、信頼性に関しては疑問符のようです。
▼サミット閉幕後も市場は相対的なリスク回避の動きが根強いが、方向性に欠ける相場展開を見せている。昨日はメリルリンチの第2四半期の評価損が50億ドルを上回ることから再度資本増強が必要と報じられ、さらに格付け会社フィッチがメリルリンチの格下げを検討しており、NYダウは金融株を中心に再び大幅に下落している。一方、債権市場ではリスク回避の債券買いに圧されて、米債権利回りは再び低下しており、10年債は警戒レベルと言われている3.80%割れ寸前まで達し、そして、FFレートに匹敵する短期金利3か月TB利回りは1.80%割れを見せている。金利差縮小と共に円キャリートレードの解消も散見されてはいるが、米利上げ観測が急速に萎えているため、投信の新規設定ファンドも勢いがなく、円のキャリートレードの比率が減少していることも円高に作用している。その上に、本邦の実需の売りもドル円107円台半ばに集中し始めており、ドル円の上昇は限定的になりつつある。今後も実米質金利のマイナスが継続されるため、投資家サイドのドル離れが顕在化する恐れもあり、ドルの上値の重さに通じている。当面はドル円105円前後を意識した展開が予想されるだろうが、105円台では実需の買いニーズも健在であり、加速的なドル売りには繋がらないため、ドル円106円前後はポジション清算レベルとして一考すべきであろう。
市場では原油価格の高騰に関して、需給関係の結果と投機筋の思惑と見解は分断されているが、為替は9割方投機と言われているように、人為的な投機で成り立っているのが現状である。安易には比較対象はできないが、規制や統制で原油価格の上昇を抑えることは可能ではあるが、ヘッジ目的の投機対象としての商品価値は依然として高く、ドルの信認回復がなければ、原油価格の高止まりを防ぐことができないのが現状であろう。いずれにしても、世界的なスタグフレーションの呼び水が原油価格の高騰であることは間違いないが、サブプライム問題に端を発した金融不安が払しょくできない状況では規制を強化することで逆作用する恐れも否定できないだろう。要は米経済の基盤が不透明であることがドル安と原油高に走らせた大きな理由でもあり。米国当局の自覚がなければ早期には解決できない問題なのであり、ドルの迷走が続くと見るべきであろう。
本日は主だった指標もないが、市場はバーナナンキFRB議長が下院金融委員会において、金融市場と規制に関して議会証言する予定であり、サミット明け後の証言なだけに注目度は高まっている。ポールソン米財務長官も同席する予定であり、強いドル政策を背景にした証言が見込まれるが、ドルの下支えになるようであれば、107円台半ば以上からのドル売りを勧める。一方、ユーロドルはドルの軟調地合いも手伝い1.57前後でしっかりした動きになっているが、ドル円と同様に1.57台半ばからは断続的な売りが散見されており、上値の重さがある。直近のレンジ幅である1.5650〜1.5770を重視して臨むことを勧める。