短気は損気→短期は損期 中期的なトレードを!
昨日は秋葉原の電気街にパソコンの下見に行ってまいりました。我が家のぐうたらお嬢様がCDの教材があるようで、急きょ中古パソコン探しに久しぶりにアキバに参上しましたが、どこを見ても警察官ばかり、先日の事件の関係もあるのでしょうが、洞爺湖サミットを控えて厳戒態勢が引かれているようです。折しもガソリン価格の値上がりで車を自粛し、先日修理したバイクで出かけてみましたが、逆にバイクの駐輪に厳しい目が・・・・・違法駐車の取り締まりでメイン通りから裏通りまで路肩駐車は一切見られない状況でしたね。早々に引き揚げてきた次第ですが、やはり時間をかけても電車が一番のようです。
為替も瞬時に儲かる時もありますが、圧倒的に瞬時に損する機会が多いものです。多少遠回りしても、中期的なシナリオを重視して臨むことが肝要かと思います。
短期は損期(短気は損気?)なのかもしれません。
▼原油価格の上昇が続いており、ドルが再び劣勢になっている。異常な原油高にかく乱されている市場であるが、原油価格の市場統制が待たれるが、理論的には常に急落を想定できるが市場環境にはあるが、いまだに原油買いがドル安に対するヘッジ機能が働いており、ドルの回復を見ない限りは原油価格の上昇に歯止めがかからない。一方では、サブプライム問題が最悪期を脱したとは言いながらも、相変わらず金融機関の損失拡大が続いており、負の連鎖にブレーキがかからない状況である。世界的なスタグフレーションが投資意欲を減退させており、再びリスク回避の債権買いが始まっている。
今晩の米雇用統計も悪化が予想されるが、昨日発表された民間企業ADPの雇用者数は市場予想の2万人から7.9万人の減少となり、市場予想を大幅に上回ったことでドル売りを誘発させたが、元来信頼性に欠けるADPの数字ではあるが、雇用の増加時には懐疑的な見方が一般的であるが、数字の悪化に関しては、統計的な見地からは信頼できる数字とも言われている。直近の米企業の不振やGMを筆頭に金融機関の大幅な人員削減をみる限りは今晩の米雇用統計によってドル売りが加速する恐れがある。
しかしながら、それ以上に注目されているECB理事会における利上げに関するトリシェECB総裁の記者会見であるが、0.25%の利上げは見込まれているが、追加利上げに関しては白紙であり、インフレ懸念を制御できる金融政策は望めない以上、現状ではタカ派的な見解よりもハト派的な見解に終始すると思われるが、基本的にはこれ以上の強いユーロを望まないユーロ経済であるが、強いドルを強いられている米国との水面下での駆け引きが注目される。米雇用統計発表とトリシェ総裁の記者会見が重なる時間帯でもあり、相場の動きを待ってからの始動が賢明であろう。
株式市場にも暗雲が忍び寄っており、完全に弱気相場と化している。悲観的な見方ではNYダウ10,000ドル割れの予想もあるが、原油価格の騰勢を食い止めるには石油消費国No.1である米国経済のリセッション入りが必然との声も一部では聞かれる。反面、米国のリセッションは確実視されており、原油市場における投機筋のポジションは減少傾向にあり、1バレル150ドルを上限にして急落する可能性も否定できないであろう。
本日のドル円は米雇用統計の悪化予想から、上値の重い状況は変わらず、106円台半ばからのショートを勧めるが、買いは自重気味に105円台半ば割れまでは様子見を勧める。一方、ユーロドルは再び1.58台半ば以上では高値警戒があり、1.59台からの売りを勧める。買いは1.58割れで様子見を勧める。