過大評価のユーロ vs 過小評価の米ドル。円は高みの見物?
昨日は車で出かけたが昼間から所々で渋滞している。本日からのガソリン価格の値上げの影響でガソリンスタンド付近では必ず渋滞してしまう。小生は29日の昭和の日に満杯に入れてあり、事なきを得たが、さすがに30円前後の値上がりと聞けば、駆け込みたくなるのが心情ですね。しかし、今朝の日経の記事によると欧州圏の物価上昇はあきれるばかりで、ドイツではガソリン価格が1リットルあたり1.5ユーロ、すなわち円換算ならば243円です。ユーロ高に依存するインフレ抑制では限界? そして、利上げも出来ないとなれば、原油価格急落を待つのみ、神頼みしか道はないのですかね。
小生のPCが完全に作動せず、過去のデータを抽出できずに途方に暮れている次第です。神頼みも通用せず、今では新しいPCを購入しましたが、ホームページも更新が出来ず、ご迷惑をおかけしておりますが、ただいまHPをリニューアル中、GWは悪戦苦闘の日々となりそうです。
▼FOMC利下げ幅は予想通りに0.25%であったが、声明文を見る限りは打ち止め策を全面に押し出せなかったことでドルの迷走が続いている。 基本的には今までの支援策の効果を見極めるための時間稼ぎの段階とも受け取られるが、信用収縮問題に対して、どのような対策が講じられたとしても特効薬は無に等しい状況である。サブプライム問題の全貌が日米欧において、徐々に温度差が生じているように、為替相場においても解釈の相違が生じているため方向感に乏しい展開である。 米国はサブプライム問題の震源国であることから、足早に改善策を模索したことで、市場には一部ピークアウトした指摘もあるが、景気下振れリスクが混在しており、道半ばというのが実状かも知れない。 利下げサイクルに関しても、資金供給を円滑に実行するためには金融政策として最低条件であるが、米国政府としても、FFレートが2%を割り込む局面ともなれば、ドル離れが加速することは必然であり、先のG7の声明文(ドル高)に相反する事態を招きかねない。 FRBが今回の0.25%の利下げを最後にして、次の展望を見極めたい意向は間違いないが、FRBとしても、インフレ懸念が台頭しているだけに、苦しい選択肢が余儀なくされており、結果的には今回のように中庸的なスタンスを取り続けるを得ないのだろう。
昨日の序盤では4月米ADPの雇用集計がプラスに転じたことで、一時的な安堵感からドルが買い進まれたが、結局はFRBが市場の不確実性を示唆したことでドル売りが加速して終了している。 市場は方向感が定まらずに、再び、ポジション調整主体の相場展開に直面しているが、依然として、ドルの戻り売り局面に妙味がある相場展開であり、当面は大雑把になるがドル円105円前後からのショート、そしてユーロドル1.55前後からのロングをイメージして臨むことが肝要であろう。
現状は昨晩のFOMCを終えて、明日の米雇用統計に集約されるマーケットであるが、この数日間のドルの買い戻しが相場のセンチメントを変えさせていることは間違いなく、世界経済の下振れリスクを誘発しているため、現状ではドルの乱高下は避けられない情勢であるが、一喜一憂する相場展開に惑わされることなく、戦略性を高める意味でも、自ら決めたレンジ幅でリスク許容範囲を限定して臨むことが賢明であろう。
本日は限られたレンジ幅での攻防が予想されるが、ドル円103円半ばの買いと104円台半ばの売りにしか妙味は感じられない。妥協することなく上記レベルでの売買を推奨する。ユーロドルも同様に1.55台半ばの買いと1.65台半ば以上の売りに専念して臨むことを勧める。