年末年始の攻防!ドル売り鮮明? ドル円110円へ?
先日のクリスマスイブに娘が涙目になって騒いでいる。最近流行のカラーコンタクトを購入して、つけてはみたものの、逆に取れないで悪戦苦闘している。私自身も10年前まではハードコンタクトを愛用していたが、所詮老眼には勝てず、遠近両用メガネに変えてはいるが、今では医者の検診もなく、手軽に入手できるらしい。 日本人がカラーコンタクトをつけても不自然と思うのだが、ファッションなのでしょうね。幸か不幸か、娘はもうコリゴリだと言っていたのが救いですが。痛い目にあわないと理解できないところは為替にも通じるところがあります。
為替千里眼コンタクトでもあれば購入したいですね。
▲米11月耐久財受注や米週間新規失業保険申請件数が予想よりも弱く、景気減速懸念が強まり、ドルの軟調地合を見せていたが、不運にもブット元パキスタン首相の暗殺が報じられ、地政学的リスクが高まり、リスク回避の姿勢を強くした結果、更にドル売りに拍車をかけた模様である。金価格の終値は831.8ドル、そして、注目された原油価格の終値は97.79ドルであったように、約一ヶ月ぶりの高値で推移している。NY債券市場では質への逃避から債券買いに繋がり、利回りの低下現象を早めている。
市場は地政学リスクが生じたことで、瞬間的にスイス買いドル売りに走ったように、潜在的な米ドルの弱さが目立つ相場展開である。昨日も指摘したように年度末に向けての資金調達にメドが付きはじめており、サブプライム問題による信用収縮リスクが減じたことから、次年度に向けてドルの戻り売りの兆しが見られる。
昨日のNYダウはゴールドマンがシティグループの評価損が更に拡大すると報じたことで、金融セクターの軟調地合が株価反落に繋がり、大幅に下落を見せているが、益々米国の外部環境が悪化しており、そして、国際情勢の悪化が有事のドル買いから有事のドル売りに転じている状況である。
▲いずれにしても、世界経済はサブプライム問題を背負いながら、1バレル100ドルに接近する原油価格の動向が懸念されており、今回の上昇は在庫不足と地政学的リスクの高まりが起因しているが、原油価格が90ドル台で高止まりを繰り返す展開では、世界的なインフレを助長させるだけであり、あく抜けの意味でも100ドルの達成感が必要な時期とも解釈できる。原油価格の構成比率では、投機筋の割合が30%近くはあると言われているように、原油価格の高騰がドル離れに留まることなく、米経済の衰退が世界経済の鈍化を早めるだけに、穿った見方になるが、100ドルの達成感が必要なのかもしれない。