ボジョレー飲んで小休止!ドル円・ユーロドル、再びレンジ相場へ
ボジョレー解禁日ですね。しかし、今年のボージョレ−はユーロ高で軒並み高いそうです。元々安価なワインですし、最近のフランス人はワインよりもビール党のようで、物好きな日本人向け商品がボジョレーなのかもしれません。そう言えば、フランスのパリではまた、ストライキが始まっていますね。ボジョレーどころの騒ぎではないそうです。我が奥方もボジョレー大好き人間ですが、幸か不幸か今月末からパリ旅行を計画していますので、ボジョレー・ヌーボを忘れているのかも?? 如何せんフランスのストは長いですから、ストにぶつかる可能性もありますね。私も30年ほど前に銀行の研修期間でパリに滞在した時にストに出くわし、ホテルに缶詰状態になった記憶があります。しかし、今ではストよりも、異常なユーロ高でホテルに缶詰になる可能性もありますね。
▲米株式市場が冴えない展開で終えたが、一昨日の大幅上昇の反動でもあり、株価主導の為替相場にも一服感が生じている。ドル円及びユーロは想定内のレンジ相場で終始しているように、方向性に乏しく、狭いレンジでの攻防が見込まれる。昨日は再びポンドが急落を見せており、欧州通貨全体の上値の重さが生じている。
英中銀インフレ報告によれば、英中銀が2008年のGDPが急低下を見込んでいる。信用リスクに伴う不確実性が報じられており、ポンドの急落にも繋がっている模様であるが、先に指摘したように、短期市場が政策金利5.75%を大きく割り込む4%前後で推移しており、利下げが確実視されているため、ポンドの調整売りが進んでいる。すでにユーロおよびスイスに対しても急落を見せており、現状ではレベル的に更にポンド売りを強行する難しさがあるが、同時にユーロの上値を抑制力が働くことも考慮すれば、ユーロドル1.47前後の上値の重さが意識される展開であり、昨日と同様に1.46割れの買いと1.47台の売りにしか妙味が見られない。
ドル安基調であることには変わりがないが、先の円高局面から円とドルの連動性には変化が生じており、見極めの難しさに直面している相場展開である。いずれにしても、円買い材料としては、円キャリ−解消が主な要因であり、再び、円キャリー再燃の機会はドル円110円割れであることから判断しても、110〜112円でのこう着度が高まる可能性が強い展開であろう。
米国側ではサブプライム関連の損失額が相次いで発表されており、現段階では出尽くし感もあるため、米ドルの下げ基調は限定的になってはいるが、本邦サイドではこれからが決算期の正念場を迎えるため、予断は許せない状況が続くが、日米とも会計基準によっては評価損に大きな相違が生じるため、円買い一色という図式が描けないのが現状であろう。一方、実需の売りが112円前後では散見されるが、同時にサブプライム絡みによるドル売り調整と円キャリー解消レベルでもあり、必然的にドル円112円前後の重さが強調される相場展開であり、当面は繰り返しになるが、110.050〜112円のレンジ相場のイメージで取り組むことを勧める。