原油価格が乱入。ドル高・円高が早まる?
先週、家を新築した当時から2階に住んでいた住人が引越しをしました。かれこれ13〜4年間住んでいましたが、息子さんも大学生になり、時の経過を思い知らされます。
少子高齢化が進んでおり、最近では近所付き合いも少なくなりましたが、奥さんの友人達では、近所にMr. Childrenの桜井さんが住んでいる話題で騒然となっていると聞く。私自身はミスチルの名前は知っているが、全く興味はなく、桜井さんの顔さえわかりませんので、その日はムーディ勝山のように右から左に受け流しましたが、昨日、奥様が帰宅するなり、隣の住人の様子を窓越しに窺っている。半年ほど前に引っ越してきた隣人がMr. Childrenの桜井さんと判明した次第である。現在は家を新築中で借り住まいであると奥様方の情報網は素早い。先ほどもバイクで出かける桜井さんと目が合ってしまったが、妙に意識してしまうものです。
為替に勝つ為の第一条件が的確な情報源ですが、米経済指標のような曖昧な情報では聞かないほうが結果は良いのかもしれません。
▲市場はG’7を前にして、昨日もクロス円の乱高下が生じている。焦点定まらない中での攻防が繰り広げられているが、一方、 原油価格が連日のように史上最高値を更新しており、1バレル100ドルも現実味を帯びており、為替市場への影響は計り知れないレベルに到達していると言えるだろう。 最近の為替相場は株式市場主導の言いながらも、潜在的にはサブプライム問題の信用収縮リスクが市場を混迷させており、その上に原油価格の高騰が加わり、その上昇に歯止めが掛からない状況下では、米ドル安の思惑が働くが、原油価格高騰に危機感を感じているのは非産油国のみならず、産油国でも同様である。 昨日は、IMF『国際通貨基金』が米国経済は2008年に1.9%成長に減速、2008年には米国経済の急減速が世界成長を抑制すると述べ、統計的には米ドルの過大評価をあげているが、為替相場の安定を図るIMFの思考とは逆になるケースが多く、又、米ドル高を求める声が少なくないのが現実である。
▲今回のG’7ではサブプライム問題と為替問題が議題の中心であるが、最終的には原油価格高騰に対する何らかの規制でも設けなければ、各国の経済基盤を脅かすことになり、インフレ懸念を小手先の金融調節や自国通貨高に頼ることに問題があると思われるが、むしろ、原油価格の正常化を急ぐことがG7本来の役割であり、各国の金融政策並びに為替問題を論議する場ではないのかも知れない。 それだけ、サブプライム問題の深刻化が多岐に渡っている証であろう。
有資源国通貨及び高金利通貨は依然として、高いニーズがあるが、原油価格の急落が有資源国通貨の急落に繋がり、円キャリーの解消が同時発生する危険性を帯びており、繰り返しなるが、クロス円取引はポジションの縮小と短期トレードに集中し、ポジション管理の看を重視することが負けない為替に繋がるはずである。 特に高値圏で推移している豪ドル及びカナダドルのロングは慎みたいレベルである。 総じて、方向性が見えてこない状態で思惑的な売買が生じやすいときでもあり、相場全体は荒れ模様であるが、ドル円並びにユーロドルの主要通貨のボラティリティ自体は低下している状況である。ドル円及びユーロドルの動きに注視して臨む事を勧める。
ドル円並びにユーロドルの見極めが出来なければ、敢えてクロス円売買に参加する事は勧めないが、安易な相場観による無駄な動きは避けることが賢明である。