大局的な相場観が必要、気軽なトレードに専念!
昨日は高齢の母親の誕生日。朝から祝いの電話を何度となくするが、応答がない。同居している妹の携帯に電話しても、『現在は使われておりません』。
さすがに心配になり、一日中電話をかけていたが、やっとつかまったのが、夕飯時である。 元気な母親の声を聞いて一安心した次第。誕生祝に何が欲しいと聞くと、以前手渡したクレジットカードで好きなものを食べるから、ご心配なく、それと、歌舞伎かお芝居を見たいから切符を2枚送って頂戴と気楽なものです。 長生きの秘訣でしょうが、医者が言うには悪いところはどこにもなく、『100歳までは太鼓判を押されている』との話。
PCの前で朝から晩まではびこり、分析をくりかえし、外出先ではレートチェックばかりに注意しても、為替に勝てる保証や秘訣は見つかりません。勝てる法則よりは負けない法則を身につけることを優先し、気楽に細く、長く、そして、背伸びをしないトレーディングを目指しましょう!
▲本日は日銀金融政策決定会合では金利据え置きが確実視されており、利上げ局面としては妙味に欠ける相場展開である。その後の福井日銀総裁の記者会見に注目されるが、米国、欧州勢とも信用収縮リスクが解消しない限りは、当面の資金供給を継続し、金利据え置き路線を貫いているだけに、日銀の独自性は封じられている状態である。福井日銀総裁の会見では再び、利上げの可能性を暗示しながらも歯切れの悪い内容になると思われるが、市場の関心は現行の金融政策を何対何で据え置きが決定されるかにある。
おそらく、今回の会合でも水野審議委員のみが利上げ賛成に一票を投ずるであろうが、8対1で決定する事は想定範囲であろうが、須田審議委員らが利上げに前向きな姿勢を見せており、水野審議委員以外にも動きがあるようなことがあれば、相場は一変することになるだろう。反面、信用収縮リスクの高まりから、全員一致(9対0)で金利据え置きになる可能性も否定は出来ない。単純思考であるが、9対0では円売り、7対2では円買いと棲み分けして臨むことが一考である。
相対的にはドル円が狭いレンジ幅をキープしており、福井日銀総裁の会見内容で一喜一憂する状況にはならないと判断するが、市場のボラティリティ(変動率)が極端に下がっており、円キャリートレードを仕掛け易い局面であるため、円安に振れた際には要注意であろう。しかしながら、ドル円の狭いレンジ幅を考慮して、相場の動きを待ってから逆張り戦術に徹することに妙味がある。ドル円117円台半ばから118円前後の売りと116円台半ば割れの買いで待機することを勧める。
▲一方、ユーロ圏ではG7を来週に控えて、最近のユーロ高論議には過熱感が生じているが、一般的には貿易不均衡を理由にした仏伊などのユーロ高批判であるが、反面、原油価格の高騰が今後も続くと判断しているドイツなどは、インフレ抑制策の一環として、ある程度のユーロ高を容認する動きがある。トリシェECB総裁が述べているように、強い米ドルと米経済の回復には自己努力がなければ、ユーロ高をコントロールできない状況を作り出していると言えるだろう。そして、日米が賛同しない介入操作には限界があり、総じて、時期尚早と言わざるを得ない。
いずれにしても、ユーロ高には賛否両論が繰り広げられるが、ドル円と同様にレンジ幅での売買を推奨し、1.4070〜1.4200のレンジ幅で様子見を勧める。