円キャリーの再開時期がやってくる!
猛暑でクーラーなしでは不眠症になりかねませんねd。我が家でも、暑がり屋でちょっと太目?のご令嬢が24時間クーラーをつけっぱなしでダイエット中である。設定温度もホテル並みにして、環境をよくしてからでないと良いダイエットが出来ないと物申す。。。。。本人は4.5キロ痩せたと豪語しているが、見た目には変わりがないのですが、痩せた痩せたと言って、ご機嫌を取るのが私の日課です。為替相場も環境を良くして、常に健全な心理状態を維持しなければ、なかなか為替には勝てません。ダイエットの反動ではありませんが、今後も円キャリーの反動や自信過剰の反動には注意を払いましょう。
▲既にドル円の円安ピーク124円から瞬間的には10%の円高局面を演じており、ドル円10円強の円高は過去の年間変動率に相当するだけに、今後の円高スピードは緩和されると思われる。ドル円110円を意識するには時期尚早と言わざるを得ない。度重なるサブプライム問題と円キャリートレードの強烈な巻き戻しによって、市場参加者はポジション縮小を余儀なくされているが、サブプライム問題の膿が出し切れておらず、今後もサブプライム問題の重箱の隅をつつくような展開になれば、ジリジリとした円高局面を迎えることは否定できない。 但し、市場心理としては、サブプライム問題に関しては、全世界が真剣に取り組んでおり、早期解決に繋がる可能性は充分に残っている。
▲一方、今回の突発的な円高促進で、個人投資家にとっては、痛手を被った円キャリートレードではあるが、レベル的には再び円キャリーのチャンス到来の時期も考慮すべきであろう。ちなみに7月中旬の超円安局面ではドル円を含む他の主要通貨クロス円の合計は970円、今現在では860〜870円前後まで低下し、差し引き100円の以上の円高調整が見られたことから、更なる円高余地は急速に萎んでいることも事実であろう。いずれにしても、円キャリーの巻き戻しが急発進した以上は、次なる円キャリーの出発点を摸索することも一考であり、慌て急がずに冷静に対処すれば、円キャリートレード再開の時期も遠くはないだろう。
但し、投信ファンドの設定が過剰気味になる際には逆に注意が必要になる。明日からは新たに12もの投信ファンドが組まれており、表面上では円安要因として受け取られているが、痛手を被った機関投資家並びに個人投資家の投資意欲が減退しているのが実状であり、新ファンド設定が不調に終わる可能性は高いだろう。ドル円の上値も限定的であることから、むしろ、もう一段の円高を想定したほうが無難であるかもしれない。ドル円116円台からの売りを勧める。
▲昨日は信用収縮を背景にして、米金利利下げ観測が先行したことにより、NYダウの急反発に繋がった模様である。 同時にバーナンキFRB議長の書簡で『市場安定へ必要なら対応』と報じられ、サブプライム問題をかなり意識した内容であり、おそらく、明日に予定されているバーナンキFRB議長の講演によって今後のFRBの金融政策が明らかにされるであろうが、相対的に株式市場は好感触を得ているため、株高円安を加速させている状況である。
反面、NYダウは堅調に推移しているが、米金融セクターでは弱含みを見せているように、米経済の不透明感は依然として残っており、サブプライム問題の状況把握に手間取っている状況である。
▲9月中旬には米大手証券会社の第3四半期決算が発表され、サブプライム問題の影響を受けているため決算内容が芳しくないとの予測も浮上しており、NYダウの上昇も限定的と言う見解も少なくない。
いずれにしても、株式市場主導の為替相場に突入している以上は現状の流れに乗るしか良策はないが、米利下げ観測自体は米株式の後押しになるが、実際には米経済の減速が余儀なくされている状況であり、一時的な株高現象が生じても、米景気先行指数としては信頼性が乏しい状況であろう。