円安116円台は清算レベル? ストップロスを忘れずに!
余りの暑さに、仕事の合間に近所の大手ス−パ−でスイカを買いに出かけたが、駐車場が一杯で入れず、ス−パーの前に駐車したが、10分後には駐車違反のシールが貼られており、お巡りさんが待機しているじゃありませんか。生憎、運転免許を自宅に忘れており、万事休すと思いましたが、お巡りさん曰く、この近所では2〜3分駐車していても、110番に連絡する人がいるらしく、お巡りさんも職務上現場に駆けつけるそうですが、余りにも頻繁にかかる110番通報に呆れている様子で、最後に温情ある言葉が返ってきました。『私はこれで立ち去りますが、以後気をつけて!』危うく高いスイカになるところでした。
今回は運が良かったが、車は駐車場へ、そして、ストップロスは必ず置きましょう。
▲NYダウの大幅続伸により、日経平均株価の上昇が見込まれたことから、早朝から円売りが加速し、ドル円116円台まで上昇している。本日の日銀金融政策決定会合で利上げが見送られたことも円売りを助長させているが、福井日銀総裁の利上げに対する思惑は遠ざかるのみである。追えば追うほど逃げてゆく金融引締政策であるが、110円台の円高局面でも日本経済は揺るがないと判断すれば、金利正常化は急ぐべきであろうが、米欧との協調姿勢を維持しなければならない日本政府としては、現状を傍観するしか良策が見つからないのだろう。
既に日経平均株価が16,300円と400円以上上昇を見せているが、ドル円の清算レベルの売りとして、116円台では一考すべきであ利、ポジションを軽くすることが賢明である。
▲一方、ユーロ圏では資金供給が続く中で、昨日トリシェECB中銀総裁が8月2日の金融スタンスには変化が無いと言及したことで、再び9月利上げ観測が浮上し、ユーロ高にも結び付いている模様である。いずれにしても、各国が資金供給のみでサブプライ問題の信用収縮リスクを払拭させる事はできず、原則的には相容れない金融政策であり、サブプライム問題の実態が掴みきれて居ない以上は、トリシェ総裁としては、当面は利上げ観測には触れたくなく、金利据え置きに追い込まれる可能性が高いと判断する。ドル円同様にユーロドルの上昇も限定的と判断し、1.3600前後の売りを勧める。
▲他方、FRBが米大手4銀行に公定歩合で借り入れを要請し、他の金融機関への資金供給を促しているが、公定歩合を引き下げたとは言いながらも、 FFレート5.25%と公定歩合5.75%には0.5%ギャップがあるため、米当局の真剣さが伝わるが、サブプライム問題への緊急措置としては疑問の余地が残る。サブプライム問題の深刻さが垣間見えるため、米ドルの上値も限定的にならざるを得ないだろう。
ドル円116円台半ばの売りとユーロドル1.3600前後の売りを勧める。そして、質への逃避から債券市場の動向にも注視することを勧める。