ディフェンスは最大の攻撃なり!
5月にヒョウが降るなど異常気象が続きますね。 プロ野球にも異変が? 巨人が首位をキープ(去年もパの交流戦前まで独走していました)しているが、阪神タイガーズの低迷、毎年最下位候補の横浜ベイスターズが健闘中、海外でもあのヤンキースが最下位に低迷しており、金満球団でも投手陣の補強に失敗すると、明日が見えてこない。本日のレンジャースとの試合も14−2で敗戦。
一方、読売ジャイアンツの投手陣が見違えるように好調、為替で言うならば、リスク管理ができており、最低損失で最大利益を上げるシナリオが完成しつつある。闇雲な攻撃が最大の防御と言われたのは昔の話、21世紀の現代為替では通用しません。ディフェンスが最大の攻撃です。野球も為替同様に過信は禁物なのですが、原監督も選手の補強以上にコーチ補強に成功しているから、今年は期待が持てますね。久方ぶりにテレビに釘付けになっており、原稿が滞りがちなるのが心配の種ですが、ビールは美味い!
▼昨日で注目された米英欧の主要国の金利ラリーが無難なく終了したが、BOEの利上げも想定範囲であり、同時にユーロ金利も予定通りの据え置きとなり、市場で噂されている6月の利上げ観測もあるが、反面、インフレリスクも減少傾向にあることから、ユーロ及びポンドの上昇にも一服感が生じている。現状のドル安と円安レベルが調整局面でもあることからも、市場は想定以上に神経質な面を見せている。
大勢としては、円高局面になると、即キャリートレード解消の噂も浮上するなど、一通りのイベントが終了後には、話題は米経済指標に集まり、そして、日本の低金利政策継続によるキャリートレードの動向にも関心が集まる。総じて、ポジション調整と見直しの時期でもあり、出直し気分が強い相場展開と言えるだろう。
▼昨日はNYダウが下落し、本日からの株価動向にも注目が集まるが、ドル円が再び120円割れを見せている以上は下値リスクを想定せざるを得ないが、昨日の日銀総裁発言からは、当面は米経済を睨みながら、引き締め時期を探る展開でもあり、円金利自体は玉虫色の状態であり、円キャリートレードにも安心感を持たせる印象がある。キャリートレードの解消懸念はあるが、安全思考に努めドル円119円台前半の買いを勧めるとともに、上値の重さが120円台半ばにはあり、同レベルの売りで週末相場を迎えることを勧める。
キャリートレードの手仕舞いの可能性と株式市場を睨みながらの情勢でもあり、おそらく、昨日程度のNYダウの下落では揺るぎが見られない市場ではある。 円の利上げが実施されない限りは、一過性の円買いとして捉えた方が賢明であろう。同時に、高金利通貨の利上げ観測が通貨高に結び付くのも一過性の現象になりつつある。本来の通貨理念では金利先行の為替相場は急落も常に伴うのが市場心理でもあることにも注視したい。
特にクロス円の急落を想定したポジション取りを優先すべき段階である。中期的なキャリートレードでは利益確定を視野に入れたストップロスも有効に使うべきであり、ポンドの2ドル、豪ドル円100円の大きな節目が達成したように、依然として根強いキャリートレード志向ではあるが、ヘッジファンドの破綻懸念も急浮上しており、株式市場の上昇にもブレーキが掛かり安い状況を踏まえると、大げさに言えば世界マネーの流動性に変化が生じやすい時期とも言える。FOMC, BOE,そしてECB政策金利とも暗礁に乗り上げている状況となれば、遅かれ早かれ、円金利の巻き返し(正常化)がマーケットを一変する可能性も一考したい相場である。
先に発表された4月の米財政収支が前年比50%以上の黒字1777億ドルを計上しており、益々米経済の不透明さが浸透するが、過度な米ドル安期待をせずに、予め決めたレンジ幅でのトレードを優先する事を勧める。
ユーロドルも1.35割れの状況であり上値の重い展開ではあるが、ストップロスも巻き込んでいる状態でもあり、もう一段の下げを見てからのロングならば、リスクも限定的と判断し、1.34台半ば割れのロングを勧める。売りはあくまでも1.35台半ば以上でなければ妙味は薄いだろう。