売買材料多し、絞り切れない展開!?
予想レンジ
ドル円 107.30〜108.50
ユーロ円 129.80~131.00
ユーロドル 1.2030〜1.2150
豪ドル円 82.80〜84.00
****************************
米国株式市場ではNYダウ平均が前日比227ドル高と反発する中、米債券利回りの下げ渋りを背景に、相対的にドルを買い戻す雰囲気が強まっている。先週はECB理事会において、ラガルド総裁はパンデミック緊急購入プログラム下での資産購入ペース縮小の議論はなかったと述べており、慎重姿勢を崩していない。その中、今週は欧州に続いて日米の政策金利が発表されるが、コロナ禍でアップアップしている状況下では金利正常化には程遠い外部環境にあり、相対的にサプライズは期待薄になっている。
一方、ドル円は108円台を積極的に試す展開ではないが、依然として、日米金利差を背景に、拙速的な下値トライは自重局面にある。また、依然として、実需売買がドル円107円台半ば前後と108円台半ば前後で散見されており、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
他方、ユーロドルはドル売りに助長され、1.21前後で推移しており、底堅い展開ではあるが、先のバイデン大統領が富裕層へのキャピタルゲイン増税により、為替市場はリスク回避志向が強まり、ユーロドルを一旦買い戻す動きが優勢になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.2030〜1.2150を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。