FRBの出口戦略は現状維持が有力視!?
予想レンジ
ドル円 109.20〜110.20
ユーロ円 129.80~130.80
ユーロドル 1.1850〜1.1950
豪ドル円 83.00〜84.00
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FRBの出口戦略について市場では様々な見解があるが、先のFOMC議事録やパウエルFRB議長の発言では、物価上昇は一時的であり、持続的なインフレにはならないと指摘しており、早期のテーパリング観測は後退している。その中、米債券利回りが上昇しているにもかかわらず、米国株式市場ではNYダウが前日比297ドル高と続伸しており、天井知らずの相場展開に一喜一憂しているが、過剰流動性資金主導の展開には変化がなく、総じて、株式市場に回帰する確率が高く、一部ではNYダウ3万5千ドル台への期待も膨らんでいる。ただ、米中対立構造が顕在化しているだけに、ポジション調整が一気に深まる可能性も強く、基本的には相場が動意づいてから逆張り対応で臨むことが策であろう。
一方、ドル円は再び心理的節目110円台を目指す条件は整いつつあるが、同レベルでは利益確定売りや実需売りが散見されており、一旦、清算局面と捉えた方が賢明であり、引き続きレンジ幅ドル円109.20〜110.20 円を重視し、同レベル前後からナンピン売買一考であろう。
他方、ユーロドルは一時ドル買いやワクチン展開の遅れを背景に、下値を模索する展開ではあったが、悪材料出尽くし感を踏まえ、ユーロドル1.19前後まで買い戻されるなど、改めて、底堅い状況を作り出している。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1850〜1.1950を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう