期待先行相場!一旦清算局面?
予想レンジ
ドル円 110.30〜111.30
ユーロ円 129.80~130.80
ユーロドル 1.1730〜1.1830
豪ドル円 83.80〜84.80
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先週末の3月米雇用統計において、失業率が6.0%に低下する中、非農業部門雇用者数は前月比91万人増と約7カ月ぶりの大幅に増加するなど、バイデン政権による大規模なインフラ投資計画が雇用情勢を後押ししているとの見解が少なくない。その中、米国債利回りは軒並み上昇し、一部では利上げ開始時期が早まる可能性が浮上し、相対的にドルを買い戻す動きが膨らんでいる。ただ、依然として、変異株によるコロナウィルスの感染拡大懸念が払しょくされておらず、ワクチン頼み状況にある。また、米中覇権争いの不透明感が顕在化している以上、拙速的にポジションを構築しにくい相場環境にある。引き続き相場が大きく動意づいてからの始動を心掛けるのが得策であろう。
一方、ドル円は日米金利差の拡大や堅調な株価動向を背景に、110円台で底堅い展開を見せている。ただ、ドル円111円前後では実需や利益確定売りが散見されるなど、拙速的な上値トライは慎重にならざるを得ない。引き続きレンジ幅ドル円110.30〜111.30円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは欧州圏での都市封鎖を背景に、引き続き戻り売りが優先されている。ただ、ストップロス売りが一巡しており、ユーロドル1.17割れでは利益確定買いやポジション調整買いも随所に散見されるなど、更なる下値トライには抵抗感が生じている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1730〜1.1830を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。