大規模な経済支援策の成立で安堵感広がる!一過性?
予想レンジ
ドル円 108.50〜109.70
ユーロ円 129.50~130.80
ユーロドル 1.1880〜1.2000
豪ドル円 83.80〜85.00
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バイデン新政権が提唱していた大規模な経済支援策の成立したことが好感される中、米国株式市場ではNYダウが前日比293ドル高と再び史上最高値を更新、そして、米債券利回りも軒並み上昇しており、ドルを買い戻す雰囲気が強まっている。ただ、依然として、市場は過剰流動性資金に右往左往している段階にあり、ある意味では、期待先行相場と化している嫌いは否めないが、加速的にドル買いに走るには時期尚早とも言える。とは言え、市場の慣性としては、確実にドル円110円台を意識せざるを得ない展開になっており、引き続きドル買い戻しが優勢と見なした方が無難であろう。
一方、ドル円は株式相場との連動性は希薄ではあるが、日米金利差拡大と金利先高観測を背景に、底堅い展開を見せている。ただ、米10年債利回りが1.6%台まで上昇しており、更なる上昇余地が少ないだけに、ドル円110円台目前で失速する可能性もある。引き続きレンジ幅ドル円108.50〜109.70円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
他方、ユーロドルはドル買い戻しも手伝い、改めて、ユーロドル1.200台の上値の重さが意識されている。現時点でのドル買いの原動力は米国債利回次第とも言えるが、日米欧ともに低金利政策の持続性を強調しており、過度なドル高期待は自重局面にある。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1880〜1.1200を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。