米長期金利の上昇余地少ない!ドルの戻り売りに妙味?
予想レンジ
ドル円 107.70〜109.00
ユーロ円 128.50~129.80
ユーロドル 1.1870〜1.2000
豪ドル円 82.50〜83.80
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米国では新型コロナウイルス感染者数が減少傾向にある中、先週末発表された2月米雇用統計では、失業率が6.2%に低下、非農業部門雇用者数は前月比37万9000人増と予想を上回ったことが好感され、NYダウは前日比572ドル高と大幅に反発している。その中、バイデン米大統領が掲げている1兆9000億ドル規模の追加経済対策法案が予定通りに上院を50対49で通過しており、また、米債券利回りの上昇もあり、相対的にドルを買い戻す動きが広がっている。ただ、米ドルショートが積み上がっていただけに、一過性のポジション調整買いとの見方も払しょくできていない、もう一段のドルの上昇局面では反動売りも警戒されており、ドル売りに転じることも一考あろう。
一方、ドル円は足早に108円台を回復し、底堅い展開が予想される。一部では早くもドル円110円台への期待もあるが、コロナ禍では拙速的に買い上がる雰囲気はない。ただ、ストップロス先行の相場展開であるだけに、引き続きレンジ幅ドル円107.70〜109.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは試行錯誤が続く中、ドル買い戻しに圧されてユーロドル1.19台前半まで下落基調を強めている。ただ、リスク志向は顕在化しており、また、消去的な買い戻しの動きにも配慮しなければならず、更なる下値トライには慎重になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1870〜1.2000を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。