株価の過熱感は一旦収束!ワクチン争奪合戦へ?
予想レンジ
ドル円 105.70〜107.00
ユーロ円 128.00~129.30
ユーロドル 1.2000〜1.2130
豪ドル円 81.50〜82.80
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米長期金利の急騰が相場自体の混迷度を深めている中、先週末の米国株式市場ではNYダウが前日比469ドル安、そして、米10年債も1.4%台まで低下しており、過剰流動性資金が株式市場から債権市場にシフトされるなど、相対的な過熱感は後退気味になっている。ただ、相場環境としては、バイデン大統領が掲げる1兆9千億ドルの新型コロナウィルス追加経済対策案を背景に、株価への影響は限定的との見方が支配的になっている。その中、市場ではワクチン接種の期待感が先行してはいるが、変異種の登場と共に、ワクチン争奪合戦が始まるなど、コロナウィルスの感染拡大が急速に後退しているとは言い難い状況にある。いずれにしても、様々な不安材料が回遊しており、より一層ポジション調整モードに入りやすい展開と見なした方が得策であろう。
一方、ドル円は米債券利回りの低下にもかかわらず、ドル円106円台で底堅い展開を見せている。相対的にはドルの売られ過ぎの反動局面であり、ドル円107円台トライは時期尚早と言わざるを得ない。引き続きレンジ幅ドル円105.70〜107.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルはポンドの買い戻しが一巡する中、米ドル買いも手伝い、ユーロロングを手仕舞う動きが優先され、1.20台に突入している。ECB側からユーロ高けん制の動きもあるため、改めて、上値の重さが意識されている。ただ、節目のユーロドル1.200を割り込むほどの勢いはなく、引き続きレンジ幅ユーロドル1.2000〜1.2130を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。