株価3万円台時間の問題!一旦清算レベル?
予想レンジ
ドル円 104.50〜105.50
ユーロ円 126.50~127.70
ユーロドル 1.2070〜1.2170
豪ドル円 80.80〜82.00
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市場はワクチン接種への期待が高まる中、米企業の相次ぐ好決算や米国の大規模な追加支援策を背景に、徐々に冷静さを取り戻しつつあるが、反面、実体経済に伴わない株式市場に違和感を覚え始めているのも現実である。とは言え、日米欧のみならず、各主要国も超低金利政策の長期化を打ち出しており、行き場を失った過剰流動性資金が株式市場に流入し易い外部環境には変化は見られていない。その中、米10年債利回りは1.2%台まで上昇しているが、バイデン大統領が提案している1.9兆ドル規模の追加経済対策は短期的には米国経済の活性化に繋がるが、反面、米国の財政事情にマイナス材料であり、米長期金利の上昇余地は限られている。米国株式市場は底堅い展開を堅持している以上、相対的にドル買い戻しが優勢と見なした方が得策であろう。
一方、ドル円は105円前後で試行錯誤が続く中、依然として、日米金利差並びに株価推移を背景に底堅い展開が予想されるが、常に米中対立構造やコロナウィルスの感染拡大のリスク回避の円買いもあり、安易にどちらにも仕掛けづらい状況にある。引き続き直近のレンジ幅ドル円104.50〜105.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは独自の売買材料は皆無に等しい中、米ドルおよびポンド動向に左右される展開が続いている。ただ、ワクチン接種に関しては、米英から遅れを取っており、更に買い上がる雰囲気は失せつつある。引き続きレンジ幅ユーロドル1.2070〜1.2170を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。