米大規模追加支援策を背景に、ドル買い戻し志向強まる!?
予想レンジ
ドル円 105.00〜106.00
ユーロ円 126.30~127.50
ユーロドル 1.1980〜1.2100
豪ドル円 80.30〜81.50
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先週末の米1月雇用統計は失業率が6.7%から6.3%に低下しているものの、非農業部門雇用者数(NFP)が4.9万人増と予想を下回り、相対的に弱い内容になっている。その中、懸念されていた米上院ではハリス副大統領の決定票で51対50の賛成多数となり、予算決議案が可決されたことを受けて、バイデン大統領は国民が苦境に立たされる中、経済対策はやり過ぎて困ることはないと強調している。総じて、同大統領が提案している1.9兆ドル規模の追加経済対策が現実味を帯びており、また、堅調な株価動向や米債券利回りの上昇を背景にドルを買い戻す動きが優先され易い外部環境にある。当面、ドルショートは自重局面に差し掛かっており、当面、ドルの下落局面では買い戻しに転じることが得策であろう。
一方、ドル円は一時105円台後半まで上昇するなど、狭いレンジ相場を抜け出した感が強い反面、あくまでも段階的な上昇局面であり、引き続き利益確定売りや実需売りに圧される可能性を残している。引き続きレンジ幅ドル円105.00〜106.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは再び心理的節目である1.20台を回復しているが、米国でのワクチン接種の展開が早まるとの憶測から、ユーロ圏よりも早期に制限措置を解除できる可能性が浮上しており、戻り売り優先の展開を余儀なくされている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1980〜1.21000を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが賢明であろう。