売買材料は日替わりメニュー!混迷相場続く?
予想レンジ
ドル円 104.30〜105.30
ユーロ円 126.50〜127.50
ユーロドル 1.2080〜1.2180
豪ドル円 79.50〜80.50
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市場ではバイデン大統領が提唱している大規模な追加経済対策への期待は根強いものがあるが、未だに具体化しておらず、相場自体は月末の関係上、より一層調整色を強めている。その中、米株式市場でもNYダウ平均株価が前日比620ドル安と大幅反落、再び3万ドル割れになるなど否応もなしに警戒感を深めている。ただ、市場にはヘッジファンドの破綻や米中対立構造の再燃など様々な憶測が飛び交う中、リスク回避の動きを踏まえて、一旦ポジションを手仕舞う動きが優先されている。引き続き波乱含みの相場展開が予想されるが、現状では米債券利回りの上昇、そして、米ドルのショートカバーを背景に、相対的にドルの買い戻しに重点を置いた戦略性が求められる。
一方、ドル円は104円台を回復し、ドル円105円台に迫る展開ではあるが、本格的なリバウンド相場に移行するかはかなり懐疑的である。目先のドル円105円台は時間の問題ではあろうが、反面、同レベルでは実需や利益確定売りが満遍なく控えており、過度なドル高及び円安局面は描きづらい状況にある。引き続きレンジ幅ドル円104.30〜105.30円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは相対的にリスク回避志向が強まると、一時的に米ドル買いに走る傾向が強いが、一巡後には消去法的にユーロを買い戻す動きが強まる確率が高く、また、ポンドドルが高止まりしている以上、過度なユーロ安は臨み薄と祝わざるを得ない。引き続き直近のレンジ幅ユーロドル1.2070〜1.2170を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。