バイデン新政権厳しい船出!?
予想レンジ
ドル円 103.30〜104.50
ユーロ円 125.50〜126.80
ユーロドル 1.2100〜1.2230
豪ドル円 79.50〜80.80
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市場はバイデン新政権が分断から結束への意欲を強調しており、とりあえず、先に打ち出した大規模な支援策に期待を抱かざるを得ない外部環境にある。その中、市場自体は大統領就任式を無難に終えたことを好感しているものの、前大統領トランプ氏が獲得した票が過半数に迫る票であった関係上、共和党の牙城を崩せるかは懐疑的になっている。とりあえずは、コロナウィルス感染拡大阻止やパンデミック回避が主眼になるであろうが、その他にも、米中覇権争い、そして、トランプ前大統領が離脱したパリ協定やWHO、そして、TPPなどへの復帰など難題が山積しており、安易にポジションをどちらにも傾けづらい状況にある。
一方、ドル円は104円台を目指す展開ではあるが、リスク回避の円買いとドル買いが同居しており、103円台後半で膠着度を深めている。当面、FOMCや米GDP速報値などに関心が注がれているが、過剰期待は自重し、引き続き直近のレンジ幅ドル円103.30〜104.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは 相変わらず米ドル主導の展開ではあるが、直近では欧州圏でのパンデミック化が危惧される中、米ドルショートの積み上がりを背景に、ユーロドル1.22前後が上値の抵抗線になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.2100〜1.2230を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。