売買材料多様化!相場の動意待ち変わらず?
予想レンジ
ドル円 103.30〜104.50
ユーロ円 125.00〜126.20
ユーロドル 1.2030〜1.2150
豪ドル円 79.50〜80.70
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バイデン次期大統領が率いる民主党が勝利したことを受けて、市場では積極的な財政期待が高まる中、ワクチン接種などの新型コロナウィルス対策に4150億ドル、国民への現金給付は前回の景気対策で支給した1人当たり600ドルに加え、更に1400ドルを盛り込み、約1兆9000億ドル規模の新たな景気対策案を発表している。その中、先の米議会でトランプ派が暴徒化した関係上、明後日の大統領就任式にはより一層関心と警戒感が強まっており、拙速的なポジション構築は自重せざるを得ない外部環境に直面している。その中、米国株式市場ではNYダウは前日比177ドル安と軟調に推移しているが、概ねワクチン期待を踏まえた上で、世界的な景気下振れリスクが緩やかになってはいるが、未だに希望的観測に過ぎず、引き続き相場場の動意を待ってからの始動が得策であろう。
一方、ドル円は売買材料には事欠かないが、相対的に債権市場並びに株式市場に流入しやすい相場展開であり、ドル円103円台後半で膠着度を強めている。また、実需やポジション調整売買がドル円103円前後ト104円台以上では随所に散見されており、引き続き直近のレンジ幅ドル円103.30〜104.50円を重視し、同レベルからじっくり待機策が一考であろう。
他方、ユーロドルは米国と同様に、2021年後半には回復期待が織り込まれているが、依然として、コロナウィルスの感染拡大に収束感はなく、欧州全域での新たな制限措置が避けられない情勢の中、総じて、戻り売りに圧されている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.2030〜1.2150を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。