好悪材料相混じる中、ドル買い戻し優勢!?
予想レンジ
ドル円 103.50〜104.80
ユーロ円 126.00〜127.30
ユーロドル 1.2100〜1.2230
豪ドル円 79.50〜80.80
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先週末発表された12月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数(NFP)は14
万人減と予想外の減少となり、少なからずとも新型コロナウィルスの感染拡大の影響を受けている。ただ、米国株式市場は史上最高値を更新しており、また、過剰流動性資金がマーケットを席捲しているにもかかわらず、米債券利回りの上昇しており、ドルを買い戻す動きが優先されている。ただ、20日に就任が予定されているバイデン政権の景気刺激策が如何なる規模、そして、内容になるかが不透明であり、あくまでもドルの調整買いの段階と見なした方が賢明であろう。
一方、ドル円は米国債利回りの上昇を好感し、買い戻しが優勢ではあるが、反面、米国債利回りが上昇し続ける可能性は低く、もう一段のドル上昇局面では一旦清算入りと見なした方が一考であろう。引き続きレンジ幅ドル円103.50〜104.80円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは米ドル・ショートの積み上がりもあり、米ドル主導で往来相場と化しているが米雇用統計の発表直後はドル売りの反応が見られたが、依然として、試行錯誤の段階にあり、ユーロドル1.22台半ば前後でもみ合い相場と化している。また、英国では感染拡大に歯止めが掛からず、再びパンデミックに突入しており、相対的にポンドの買われ過ぎが目立っているため、ユーロドルロングは自重局面にある。引き続き直近のレンジ幅ユーロドル1.2170〜1.2300を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。