年度末に向けて、調整主導の展開!ドルの売られすぎ?
予想レンジ
ドル円 102.70〜104.00
ユーロ円 126.00〜127.30
ユーロドル 1.2170〜1.2300
豪ドル円 78.00〜79.30
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米国での新型ウィルス感染拡大を背景に、今月に入ってからドルロングを手仕舞う動きが優先されている。ドル円に関しては105円台半ば前後から103円割れ、ユーロドルは1.19前後から1.22台後半、そして、ポンドは1.33前後から1.36前後になるなど、日米欧の超低金利政策の長期化が株式相場と為替相場に反映されている。ただ、流石に、市場ではドルの売られすぎとの指数も出始めており、また、統計的にも年度末に向かってドルを買い戻す動きも顕著になる可能性が高いだけに、現状レベルからのドルの下値トライは自重局面に差し掛かっている。その中、時期尚早ではあるが、来年以降はバイデン新大統領の元に、ドル高けん制の動きも後退するとの見解も指摘されているが、反面、日欧なども自国通貨高対する警戒感も強く、波乱含みの展開を余儀なくされている。また、米中対立構造の不透明さもあるが、経済の先行き懸念が多岐に渡っており、引き続き相場が大きく動意づくいてからの始動を心掛けるのが賢明であろう。
一方、ドル円はドルロングの手仕舞いが優先されており、戻りの鈍さに繋がっているが、反面、ドルショートも積み上がっている関係上、短期筋としても、拙速的に下値を模索する難しさに直面している。いずれにしても、年度末に向けて、利食いと損切りが相混じり、調整主導の展開が予想されるだけに、引き続き直近のレンジ幅ドル円102.70〜104.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは米ドルの手仕舞いを踏まえて、底堅い展開ではあるが、更なる買い材料が乏しいだけに、高値掴みには要注意であろう。引き続きレンジ幅ユーロドル1.2170〜1.2300まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが無難であろう。