コロナ再燃で視界不良!?
予想レンジ
ドル円 103.50〜104.80
ユーロ円 125.50〜126.80
ユーロドル 1.2050〜1.2180
豪ドル円 77.70〜79.00
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市場では新型コロナ・ウィルスの感染拡大が続く中、ワクチン開発期待を横目に、一喜一憂しているが、即効性が期待できないだけに、相場への影響も限定定期なりつつある。その中、市場では先週のECBに続き、米英日の金融政策に関心が寄せられてはいるが、いずれも政策も追加緩和策の段階であり、ワクチン開発と同様に、過剰期待は禁物であろう。ファンダメンタルズ的には新型コロナ・ウィルスの感染拡大、そして、年度末を意識しながら、相対的に、米ドルロングを手仕舞う動きが優勢になりつつある。ただ、チャート上ではドルが売られすぎ兆しがあるが、欧州圏におけるロックダウン再開に伴う欧州経済の下振れリスク、英国・EU間の通商交渉難航リスク、そして、ECB当局者によるユーロ高牽制の動きなどもあり、更にドル売りを促す状況とは言い難い外部環境にある。
一方、ドル円は日銀短観では前回の大幅な悪化からは若干改善される見込みではあるが、株や為替相場に影響を及ぼす可能性は低く、日米の金融政策に比重が置かれている。ただ、政策金利は現状維持に留まる可能性が高く、引き続きレンジ幅ドル円103.50〜104.80円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルはユーロ高けん制の動きはあるものの、1.21前後で底堅い展開を見せている。市場の慣性としては、当局側からけん制の動きが出始める時期では、もう一段の上昇に繋がる可能性が高いだけに、下値トライは限定的になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.2050〜1.2180を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。