バイデン候補勝利で何が変わる!?
予想レンジ
ドル円 102.80〜104.30
ユーロ円 122.00〜123.50
ユーロドル 1.1800〜1.1930
豪ドル円 74.50〜75.80
****************************
米大統領選は民主党のバイデン候補が激戦州のジョージア州、そして、注目のペンシルベニア州でも逆転勝利し、ほぼバイデン候補の当選が決定的になっている。その中、トランプ陣営からは投開票への不正が示され、最高裁への上訴など法廷闘争に持ち込む可能性が高く、政治空白も余儀なくされている。そして、米議会のねじれ現象を背景に、米社会の分断も不安視されており、相対的にドルの調整売りに傾斜している。ただ、10月の米雇用統計では失業率が6%台まで回復するなど米労働市場の自律回復への期待もあり、更にドル売りを促す外部環境とは言い難いだけに、引き続きレンジ幅を拡大し、じっくり待機策で臨むことが賢明であろう。
一方、ドル円は相対的なリスク回避による円買いが健在であるが、米下院では民主党の過半数確保がほぼ確実な情勢であるが、他方、上院では共和党が過半数を維持しそうな勢いであり、米議会がねじれ現象となれば、民主党が主張している大規模な財政出動を打ち出せない可能性もある。当面、ある程度の株価の急落も想定しながら、直近のレンジ幅をドル円102.80〜104.50円まで拡大して、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは米ドルの調整売りに助長され、ユーロドルは回復基調にあるが、依然として、ECBの追加緩和策やコロナによる都市封鎖状態では拙速的に買い戻す雰囲気は削がれている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1800〜1.1930を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう