米大統領選挙に対する不透明感強く、相場への影響は限定的?
予想レンジ
ドル円 104.00〜105.20
ユーロ円 121.30〜122.50
ユーロドル 1.1600〜1.1730
豪ドル円 73.00〜74.20
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新型ウイルス感染の再拡大で欧米当局が行動制限を再導入する姿勢を示す中、市場は景気の先行きへの不透明感を更に強めている。その中、明日に控えている米大統領選に注目せざるを得ない。前回2016年度でトランプ大統領が勝利した際にはドル高・円安が進行した経緯があるが、今回ばかりはコロナウィルスの感染拡大や米中対立構造の激化など、相場を取り巻く環境は大きく違っており、大統領選挙の結果だけでは、安易に読み切れない相場環境にあると見なした方が無難であろう。その中、米国株式市場ではダウ平均が一時500ドル超下落するなど、ポジションの手仕舞いが急がれていたが、米大統領選挙の結果を見極めたいとの思惑が働き、前日比157ドル安に留まっている。引き続き相場の動意を待ってからの始動が得策であろう。
一方、ドル円は最近の株価動向には反応薄であるが、相対的な不透明感と共にリスク回避の円買いニーズは根強く、ドル円105円台の上値の重さが意識されている。ただ、米債券利回りが再び上昇過程にあるだけに下値トライも慎重になっている。引き続きレンジ幅ドル円104.00~105.20円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは米ドル主導の展開には変わりがないが、欧州圏での都市封鎖の影響は無視できず、引き続き戻り売り優先の展開を余儀なくされている。ただ、先行き不透明感が世界経済全般に広がっており、消去法的な買戻しも散見されるだけに、引き続きレンジ幅ユーロドル1.1600~1.1730まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。