米大統領選挙は混戦模様!?
予想レンジ
ドル円 104.20〜105.50
ユーロ円 123.50〜124.80
ユーロドル 1.1800〜1.1930
豪ドル円 74.00〜75.30
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先の米大統領選のテレビ討論会は特に波乱要素はなく、無難に消化した格好であるが、一週間余りに迫った本選挙を見極めたいとの思惑から、市場は相対的に調整主導の展開を強いられている。その中、新型コロナ対策として、米追加経済対策の協議が続いているが、遅かれ早かれ合意に達するとの見方が支配的になっているが、FRBによる超低金利政策の長期化発言を受けて、拙速的にドルを買い戻す雰囲気は削がれていると言わざるを得ない。ただ、欧州圏では感染第2波の拡大が深刻化しており、フランスなどでは行動規制が再度導入され、また、ドイツ、イタリアなどでも新規感染者数も過去最多となるなど、先行き不透明感がマーケットを席捲しており、相対的に円を買い戻す動きが優勢になっている。
一方、ドル円は急速な円高局面を迎えており、短期筋としても拙速的に下値を探る難しさに直面している。ただ、リスク回避の円買い需要もあり、下値も上値も限定的になっている。引き続き無理をせずに、直近のレンジ幅ドル円104.20〜105.50円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
他方、ユーロドルは一時心理的節目であるユーロドル1.20台回復への期待も垣間見られていたが、欧州主要国でのコロナ第2波感染拡大が相次ぎ、経済活動の停止を踏まえて、戻り売りが優先されている。ただ、あくまでも米ドル主導の段階であり、一部では米大統領選を前にして、ユーロへの資金シフトも断続的に散見されているとの観測もある。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1800~1.1930を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。