トランプ小劇場再開!?
予想レンジ
ドル円 105.00〜106.30
ユーロ円 124.30〜125.50
ユーロドル 1.1750〜1.1880
豪ドル円 75.80〜77.00
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市場の世論調査ではバイデン候補の勝利を予感させられる内容であるが、トランプ政権が追加対策案の規模を当初の1兆ドル規模から1.8兆ドルまで拡大する旨が伝わっている。民主党案は2.2兆ドルであることから、市場は合意を織り込み始めているとの見方が支配的になっている。その中、米国株式市場ではNYダウは前日比161ドル高と続伸しており、堅調な株高気配を背景に、改めてトランプ大統領の推進力に期待する向きも少なく無い。ただ、現時点では形勢逆転と判断するには時期尚早であり、当面、一喜一憂させられる展開が予想されるだけに、引き続き相場が大きく動意づいてからの始動を心掛けるべきであろう。
一方、ドル円は105円台半ば前後でもみ合い相場が続いているが、株高基調と米債券利回りの高止まりを背景に、短期筋としても下値トライには慎重になっている。ただ、潜在的なリスク回避による円買い志向も根強く、上値も限定的になっている。引き続きレンジ幅ドル円105.00〜106.30円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは特筆すべき買い材料はない中、今週15日には英国とEUとの交渉期限が迫っているが、期待先行の格好でポンドが再び上昇に転じており、ポンドとの連れ高現象を起こし、節目のユーロドル1.18台を回復している。相対的には底堅い展開であるが、引き続きレンジ幅ユーロドル1.1750〜1.1880を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。