売買材料更に多様化!冷静沈着な待機策?
予想レンジ
ドル円 104.80〜106.00
ユーロ円 122.80〜124.00
ユーロドル 1.1650〜1.1780
豪ドル円 74.80〜76.00
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大統領選まで1カ月を切る中、トランプ大統領とメラニア夫人が新型ウイルス検査で陽性だったこと判明し、市場は俄かに緊張感と不透明感を強めている。市場の反応としては、ドルの調整売りに追われた感が強いが、仮にトランプ大統領が敗北を喫したとしても、むしろ、米経済のみならず、世界経済が正常化されるとの観測も浮上するなど、一過性のドル売り現象に留まっている。いずれにしても、増々相場の混迷度を深めていると言わざるを得ないが、米国株式市場ではNYダウが前日比155ドル安と警戒感を強めてはいるものの、辛うじて23,000台を維持しており、当面、市場は米大統領の健康状態を睨みながら調整色の強い展開が予想される。引き続き相場が大きく動意づいてからのナンピン売買が賢明であろう。
一方、ドル円は一時105円割れになるなど、リスク選考型の円買いが優勢であったが、市場はトランプ大統領の症状が重篤化しない限り、拙速的な円買いには慎重になっているが、少なくとも今週一杯は調整的な売買で対応することが望ましく、引き続きレンジ幅ドル円104.80〜106.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルはバルニエEU首席交渉官が英国との交渉に進展はなく、深刻な相違が依然残っていると述べており、拙速的に買い上がる雰囲気は失せているが、米大統領の感染により、下値トライは限定的になっている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1650〜1.1770を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。