米中対立構造激化!波乱含み必至の展開?
予想レンジ
ドル円 104.50〜105.80
ユーロ円 122.50〜123.80
ユーロドル 1.1650〜1.1780
豪ドル円 74.70〜76.00
****************************
新型コロナウィルスが世界規模で拡大、感染者数は3,000万人超、そして、死亡者も百万人目前まで達しており、米国での死亡者数が20%を占めるなど、依然として、危機感を募らせているのが現状である。昨日行われた国連総会において、トランプ米大統領は中国によるウィルス感染拡大を背景に、中国を痛烈に批判し、更に強硬姿勢を強めるなど、米中覇権争いの激化がマーケットの不安材料になっている。市場にはリスク回避度のドル買いと円買いが混在しており、安易にポジションを取り切れない状態が続いているが、米国株式市場は
FRBの低金利長期化スタンスを背景にNYダウは4日ぶりに反発するなど、ドルを買い戻す動きが優勢になっている。また、ムニューシン米財務長官は経済の完全回復は時間の問題と楽観視している事もあり、拙速的なドル売りには慎重になっている。ただ、あくまでも希望的な観測に過ぎず、引き続き一喜一憂せずに、相場の動意を待ってからの始動が得策であろう。
一方、ドル円は104円割れが回避される中、株高期待を踏まえながらドル円105円前後まで買い戻されている。ただ、同レベルでは利食いと損切りが相混じるなど、安易にどちらにも仕掛けづらい状況にあるだけに、引き続きレンジ幅をドル円104.50〜105.80円まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは英中銀が金融政策委員会でマイナス金利の導入に振れており、ポンドの急落が足かせとなり、相対的にユーロの戻り売りが優先されている。ただ、ポンド及びユーロドルも下限レベルで推移しているため、拙速的な下値とトライは自重し、引き続きレンジ幅ユーロドル1.1650〜1.1780を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。