日米欧が自国通貨高敬遠!横一線?
予想レンジ
ドル円 105.50〜106.80
ユーロ円 125.00〜126.30
ユーロドル 1.1780〜1.1900
豪ドル円 76.80〜78.00
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市場には新型コロナウィルスのワクチン開発が一時中断との悲観的な見方が浮上する中、英製薬大手アストラゼネカは早くもワクチンの臨床試験(治験)を再開した旨を発表している。市場ではワクチン問題以外にも、多種多様な懸念材料が回遊しており、市場参加者としても、拙速的にポジションを取り切れない状態にある。その中、経済活性化を踏まえた各国の超低金利政策の長期化がマーケットを一層複雑化しているが、2か月を切った米大統領選を前にして、トランプ大統領が形勢逆転のためにはいかなる手段を講じるかに関心が寄せられている。ただ、株式市場は波乱含みの展開を強いられているものの、直近のドル円自体は106円前後、そして、ユーロドルは1.18台半ば前後で推移しており、引き続き相場の動意を待ってから始動が得策であろう。
一方、ドル円は株価や債券利回りの動向にも大きく反応しておらず、ドル円106円前後で試行錯誤が続いている。今週はFOMCが開かれるが政策金利は現状維持が見込まれているだけに、引き続き米中対立構造を背景とした、リスク回避主導の展開が予想される。引き続きレンジ幅ドル円105.50〜106.80円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは米ドル主導の展開ではあるが、英EU離脱問題の難航によりポンド安が急を告げているが、元々買われ過ぎの傾向が強かっただけに、ある意味では正常化したとも解釈できるだけに、引き続き直近のレンジ幅ユーロドル1.1780〜1.1900を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。