売買材料多様化!見極めの時期?
予想レンジ
ドル円 106.00〜107.30
ユーロ円 125.50〜126.80
ユーロドル 1.1770〜1.1900
豪ドル円 75.70〜77.00
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世界各国が夏休暇入りしている関係上、市場は全般的に調整主導の展開に追いやられている。その中、先に予定されていた米中の貿易合意がほぼ無期延期と報道されるなど、米中覇権争いの深刻度をうかがわせる。延期の理由としては、双方のスケジュールの問題と伝わっているが、相対的には着地点が見出せないのが現状であり、次回の協議待ちの段階かも知れない。そして、米国の追加経済対策では、与野党の対立が続く中、協議自体が難航している模様であり、ドルロングを手仕舞う動きが優勢になっている。ただ、米10年債利回りは0.7%台を維持しており、拙速的に売り下がる相場環境には至っておらず、引き続き相場の動意待ちに大きな変化は見られておらず、直近のレンジ幅でじっくり待機策が賢明であろう。
一方、ドル円は株価及び米金利動向に反応薄であり、ドル円106円台半ば前後で再び膠着度を強めている。トランプ大統領は再び単独で景気支援に向けた行動を取る用意があると表明してはいるが、市場は選挙目当ての言動に過ぎないとの見方が先行しており、安易にどちらにも仕掛けづらい状況にある。引き続きレンジ幅ドル円106.00〜107.30円を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが一考であろう。
他方、ユーロドルはドル売りに助長され、1.18台半ば前後まで回復している。ただ、更なる買い材料が乏しいだけに、高値掴みには要注意だろう。引き続きレンジ幅ユーロドル11770〜1.1900を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。