売買材料多様化!逆張り待機?
予想レンジ
ドル円 106.50〜107.80
ユーロ円 120.00〜121.30
ユーロドル 1.1230〜1.1350
豪ドル円 73.50〜74.80
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米国では依然として新型コロナウィル感染拡大に収束感はなく、市場は引き続き、危機感を強めているが、米国株式市場ではNYダウが前日比369ドル高、そして、ナスダックは史上最高値を更新するなど、株価推移をみる限り、コロナショックを克服した感さえある。ただ、各主要国による過剰流動性資金が株価の押し上げ材料であることは間違いなく、今後も株式市場の下支えになるであろうが、更なる上昇には疑問符がつき始めている。その中、市場は米中の覇権争いの行方に関心が集まっているが、コロナの感染拡大と同様に先行き不透明感は否めず、マーケットの攪乱要因と捉えざるを得ないだけに、常に少なめのポジショニングで臨機応変な売買が求められる。
一方、ドル円はウィルス感染第2波による安全資産の円買いと有事のドル買いが意識される中、ドル円107円前後で膠着度を強めている。相対的には米債券利回りの動向に左右される展開ではあるが、超低金利政策が定着しており、安易にどちらにも仕掛けづらい相場環境にあるだけに、引き続きレンジ幅ドル円106.50〜107.80円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルは1.13台を回復するなど下値トライには慎重になっている。近々EU首脳会談が予定されており、欧州委員会から提案されている復興基金について協議される見通してであり、何らかの合意を得られるとの期待感がユーロの買い戻しに繋がっている。引き続き直近のレンジ幅ユーロドル1.1230〜1.1350を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。