ペットチャート利益確定・・ポジション解消へ!
先週末の米雇用統計の改善数字が如実に米経済の軟着陸をイメージさせている。米経済の不透明さは相変わらずであるが、過剰評価された欧州通貨及びオセアニア通貨にも調整色が強く見られる相場である。巷では円キャリートレードの解消がもっぱらの噂ではあるが、ドル円のレンジがこう着状態を示しているように、本格的な円高局面とは言えず、一つの目安としてはドル円117円割れの声を聞かない限りは、本格的なキャリートレード解消とも言えないのかも知れない。
しかしながら、ある程度の円高局面が却って、キャリ−トレードを再燃させる可能性も残されており、また機関投資家としても、今回のキャリートレードの解消が利益確定操作となれば、今後円高が進んでもドル円117円、ユーロ円150円前後は恰好の円キャリートレードの場に化す可能性はあるだろう。
円金利の上昇度合いが後手後手に回る状態が続くことは明白でもあり、中期的な運用を目指すならば、上記のドル円117円、クロス円ならばユーロ円152円 豪ドル円90円以下などを円キャリートレドの目安とすれば、面白い展開が期待できるだろう。
★いずれにしても、現状ではユーロ、ポンドなど他の通貨の急落を見せているが、ドル円だけには強く反応しないマーケットでもあり、投資家の視点も一時的には米ドルロングへの思考が強くなる相場である。
来週18日には日銀金融政策決定会合が控えており、利上げの噂も報じられているが、現段階では前回の会合で全員一致で利上げが見送られたことを背景にしても、利上げは白紙の状態と見るのが賢明であり、仮に0.25%の利上げが実施されても、円高が加速するのも一
時的な効果と考えたい。日銀としても、今週の米経済指標を確認しながら、米景気動向を探りたいところであろう。そのためには今週の米貿易収支の改善期待に注目が集まるところであり、また週末の米小売売の結果にも注目しなければならないだろう。
仮に米経済指標の改善が続いたとしても、円の利上げと同様にドル円相場に対する影響は限定的と判断する。総体的には年初のキャリートレード解消現象が再度ドル円以外の通貨に波及する恐れはあり、過度な円安期待は禁物と言える。
*********今週のペットでも判る簡単チャート*******
作成年月日 2007年1月07(日) 週末の終値ベース 事前予想実施中本チャート上において、ドルの売られすぎを3週間に渡って指摘したが、一気にキャリートレードの解消も手伝い、カナダドルを除いて、あらゆる通貨の歪みが矯正され、ある程度は各通貨間のバランスが取れ始めている。欧州通貨とオセアニア通貨のロングが解消した段階であるが、今週は再度米ドル・ユーロ・円の主要3大通貨の推移と変化を見極める時でもあり、ほぼ振り出し状態に戻ったと言える。方向性を見極めてからの始動することを勧める。
●新外為の森 (ユーロドル/ドル円)米ドルの強弱を参照
▼ドル円 ユーロドル⇔ユーロ円)平均乖離幅0.1000 現状乖離幅0.1206←0.1210)
先週119.00円の売りシグナルから、弱冠の円高であるが、今週も118.60円で売りシグナルが点灯中。
今週の乖離幅の試算=ユーロドル1.3005=ユーロ円154.25→(0.7689−0.6483=0.1206)過去の週間ごとの乖離幅と売買シグナルは以下の通り。
0.1234(116.60売り)→0.0870(113.80買い)→0.1133(116.50売り)→0.0958(114.00買い) →0.1095(116.15売り)→0.0982(114.45買い)→0.1153(117.25売り)→0.1177(117.60売り)→0.1111(116.55買い)→0.1268(119円売り)→0.1314(119.65売り)→0.1250(118.72売り)→0.994(115.85買い)close→0.1175(118.15売り)→0.1280(118.85売り)→0.1210(119.00売り)
▼ユーロドル(ドル円−ユーロ円)平均乖離幅30円 現状乖離幅35.65←38.10円)
先週の1.3202で売りシグナルから、今週は1.3005では一部買戻しも一考すべし。参考として、ユーロドル1.29前後が最終的な買い目標レベルである。週間ごとの売買シグナルは以下の通り。
1.1940売り→1.1878買い→1.2045売り→1.1911買い→1.2190売り→1.2030買い→1.2269売り→1.2096買い→1.2627売り→1.2729売り→1.2510買い→1.2875売り→1.2600(一部買戻し)→1.2511買いclose→1.2840売り→1.3095売り→1.3335売り→1.3202売り継続→1.3081売り継続→1.3134売り→1.3202売り。
▲豪ドル(ドル円−豪ドル円 平均乖離幅28円 現状乖離幅(26.25←25.10円)
先週0.7891の売りシグナルから、今週はポジション解消の買いシグナルが0.7787近辺で点灯している。過去の週間ごとの売買シグナルは以下の通り。
0.7318買い→0.7432買い継続→0.7517売り→0.7676売り→0.7537買い→0.7420買い→0.7509売りclose様子見→0.7786売り→0.7887売り→0.7812売り継続→0.7838売り継続→0.7891売り継続
▲NZドル ドル円−NZ円 平均乖離幅40円 現状乖離幅37.05←35.15円)
先週の強い売りシグナル0.7046から、今週は一転して、ポジション解消の買いシグナル0.6876が点灯している。過去の週間ごとの売買シグナルは以下の通り。
0.6082買い→0.6422売りclose→0.6179買い→0.6395買い→0.6550売りclose→0.6375買い→0.6615売りclose→0.6530買い→0.6680売りclose→0.6628売り→0.6877売り→0.6894売り継続→0.7000売り→0.7046売り継続
▲カナダドル(ドル円−カナダ円 平均乖離幅14円 現状乖離幅17.45←16.90円)
先週の売りシグナル1.1655から、更に強い売りシグナル1.1725が点灯している。
週間ごとの売買シグナルは下記の通り。
1.1099買い→1.1229買い→1.1376売りclose様子見→1.1088買い→1.1207買い→1.1298売りclose→1.1195買い→1.1258売りclose→1.1379売り→1.1262買い→1.1195買い←1.1297売りclose→1.1466売り→1.1578売り→1.1584売り継続←1.1655売り
▲ポンド(ドル円x2−£円 平均乖基準離幅20円 現状乖離幅8.30←4.80円)
ドル円118.60x2=237.20−ポンド円228.90=乖離幅8.30円 過去の数週間の動きは1.9808売り→1.9553売り継続→1.9522売り継続→1.9597の売りから、今週も依然として売りシグナルは1.9300で継続中であるが、1.9300レベルでは一部買戻しも検討したい。最終買戻し目標は1.9150レベルを予定する。
乖離幅の経緯は以下の通り。
乖離幅が10円を割れたことから、ポンドの買われ過ぎが生じている。最近の乖離幅の経緯は16→13→17→21→17→10→13→15→17→14→17→15→13←11.70→10.70→12.30→7.70→2.20→5.20→4.90→4.80円。
乖離幅の売買目安=乖離幅30円→1.7400、25円→1.7800、20円→1.8250、15円→1.8600、10円→1.9000、5円→1.9300レベルと幅広いが、5円を割れではポンドの買われすぎの条件が揃う。
▲スイスフラン(ドル円−スイス円 平均乖離幅23円 現状乖離幅22.60←21.35円)
しばらくの間、買いシグナルが継続していたが、先週の1.2188買いシグナルから、ポジション解消の売りシグナル1.2354が点灯している。過去の週間ごとの売買シグナルは以下の通り。
1.1981買い→1.2306買い→1.2432売り→1.2333買い→1.2475買い→1.2552売りclose→1.2366買い→1.2509買い→1.2606売りClose→1.2728売り→1.2594買いclose→1.2491買い→1.2533売りclose→1.2418買い→1.2093買い→1.1933買い→1.2045買い→1.2212買い→1.2190買い継続中→1.2188買い
★豪ドル円/NZドル円裁定取引(平均基準乖離幅12.00円現状乖離幅10.80←10.05円)
依然として様子見状態が継続中である。今までのNZ円の変動率と豪ドル円の変動率の比較からも判断し、8円割れの状況か、または13円以上の乖離幅を目安に始動したい。現状では様子見が続いている。過去の週間ごとの経緯は次の通り。
9.30→10.80→11.80→13.95→13.05→14.60→16.00→15.45→13.00→14.40→15.35→16.00→15.40→14.90→17.15→15.40→13.90→10.55→9.90→11.20→10.75→12.40→11.75→11.90→12.25→12.40→11.65→11.55←10.85円→9.95円様子見。
▲単純加算方式 ユーロ円+ドル円(260円以下は円高&270円以上は円安の目安)改訂
過去の経緯2月平均258.80 3月平均257.83 4月平均260.42 5月平均255.44 6月平均259.28 7月平均262.43円 8月263.61円 9月266.51円 10月268.38円 11月268.68、12月273.05円。
先週は276円台と高値更新中であったが、今週はドル円118.60+ユーロ円154.25=272.85円と落着きを取り戻しているが、時間をかけて様子を見たいところである。
● 欧州通貨ペア(3通貨がバランスしており、様子見状態継続中)
▲ユーロポンド『平均乖離70円 現状乖離幅74.65←75.10円』
先週は0.6737で様子見が継続していたが、今週も引き続き同レベル0.6739で様子見継続中。過去の売買シグナルは以下の通り。
0.6974売り→0.6748買い→0.6818売り→0.6737買い→0.6795売り→0.6735買い→0.6730様子見→0.6690様子見→0.6775売り→0.6732売り→0.6752売り継続→0.6701買い→0.6705様子見→0.6737様子見
▲ユーロスイス『平均乖離50円 現状乖離幅58.25←59.45円』
様子見状態が継続している。先週は1.6088の様子見に続き、今週も1.6068で様子見継続。週間ごとの売買シグナルは以下の通り。
1.5717売り→1.5811売り→1.5607買い→1.5726売り→1.5815売り→1.5905売り→1.5945売り→1.5835買いclose→1.5901様子見→1.5974様子見→1.6010様子見←1.6088様子見
▲ポンドスイス『平均乖離30円 現状乖離36.90←37.90円』
先週の2.3881の様子見に続き、今週も2.3844で様子見継続中。過去の週間ごとの推移は以下の通り。
2.2641買い→2.2846売り→2.2670買い→2.2795売り→2.2694買い→2.2865売り→2.2651買い→2,2779売り→2.2621買い→2.2683売り→2.3340売り→2.3495売り→2.3200買い→2.3615売り→2.3824売り→2.3372買い→2.3638様子見→2.3551様子見→2.3840様子見→2.3877様子見→2.3881様子見。
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各通貨別チャートは新外為の森ホームページよりご覧になれますので、ご参照ください。
新外為の森 http://kentish.fc2web.com★ 本ペットチャートでは3段階分散投資をお勧めしています、常に少なめからの始動をお願いいたします。最終的な投資・運用の判断はご自身の責任で行って下さい。
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