米中対立構造ウィルスでも再燃!マーケットは混沌?
予想レンジ
ドル円 105.50〜107.00
ユーロ円 114.00〜115.50
ユーロドル 1.0730〜1.0880
豪ドル円 67.30〜68.80
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4月のADP雇用者数は予想範囲の数値とは言え、2千万人超となり、新型ウイルスの猛威が改めて意識されている。その中、ブラード・セントルイス連銀総裁は経済封鎖の影響は主に第2四半期に現れるだろうと指摘したほか、週末の4月米雇用統計は最悪のもとになり、失業率は20%もしくはそれ以上になる可能性を言及している。また、トランプ大統領がウイルス対策本部は無期限に続くとした上、ワクチンと治療法の開発に引き続き取り組むと強調するなど、先行き不透明感がマーケットを席捲するなど、市場参加者も安易に身動きが取りづらい環境にあり、相対的にはリスク回避のドル買いと円買いに傾斜していると言わざるを得ないだろう。
一方、ドル円は米中対立懸念が再燃する中、一時ドル円106円割れになるなど下値を模索する状況が続いている。ただ、米債券利回りの上昇も手伝い、更なる下値トライにも慎重になっており、当面、レンジ幅ドル円105.50〜107.00円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルはドイツやユーロ圏の経済指標の悪化がユーロの圧迫要因になっているが、日米欧共に最大限の落ち込みが予想されるだけに、ユーロドル1.08前後で踏みとどまっていると言わざるを得ない。引き続き直近のレンジ幅ユーロドル1.0730〜1.0880を重視し、同レベル前後からナンピン売買で待機策に努めることが賢明であろう。