新型コロナウィルス感染拡大シナリオ総崩れ状態!?
予想レンジ
ドル円 109.80〜112.00
ユーロ円 117.50〜119.80
ユーロドル 1.0580〜1.0800
豪ドル円 63.00〜65.30
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新型コロナウィルスのパンデミック化が米国にも波及しつつある中、NY州では外出禁止を発令しており、もはや世界的な懸念材料としてマーケット全般を席捲している。その中、FRBが日銀や英中銀、ECBなど主要中銀と結んだドルスワップ協定を強化する方針を発表されており、各国がリスク回避を背景に有事のドル買い需要の更に強まりつつある。ただ、一部大手金融機関から米成長見通しが公表されており、第2四半期の成長率はマイナス24%と異常なほどの落ち込みを見込んでおり、安易にドル買いを継続する難しさもある。今後は世界経済の後退を踏まえて、各国の経済指標の大幅な落ち込みが予想されるが、数値自体に過剰反応することなく、相場が大きく動意づいてからの始動が得策であろう。いずれにしても、株式相場や為替相場も日々乱高下を繰り返す中、専門家でさえも右往左往している状況である。当面、ある程度余裕を持ったポジショニングが求められる相場環境にあるだけに、通常よりもレンジ幅を拡大し、少なめの売買で対応することが賢明であろう。
一方、ドル円は一時ストップロスを巻き込みドル円111円台半ば近辺まで上昇するなど、引き続きドル買い需要を背景に底堅い展開が予想される。ただ、年初来高値がドル円112円台前半であり、高値警戒感による利益確定売りも予想されるだけに、引き続きレンジ幅ドル円109.80〜112.00円まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。
他方、ユーロドルはウィルス感染拡大がイタリアを筆頭に、欧州各国でも拡大する中、ポンドが失速状態にあり、ユーロドルも一気に1.06台半ば前後まで急落している。ここ最近の安値圏がユーロドル1.0500にあるだけに、もう一段の下落局面も視野に入れる必要があるが、いずれにしても、疑心暗鬼の相場展開に陥っている以上、引き続きレンジ幅ユーロドル1.0580〜1,0800まで拡大し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。