ウィルス感染に揺さぶられるマーケット⁉
予想レンジ
ドル円 107.00〜108.30
ユーロ円 118.30〜119.80
ユーロドル 1.0970〜1.1100
豪ドル円 69.50〜71.00
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ウィルス感染拡大懸念が顕在化する中、世界経済への影響は免れない情勢に直面している。目先の経済対策として、各国は追加緩和政策に依存せざるを得ないが、米国経済は追加緩和の余地を僅かに残しているとは言え、他の主要国はマイナス金利導入や超低金利政策を実施しており、次なる手段は限られているのが現状であり、当面、ウィルス感染の収束を願うしかないのが実状かもしれない。その中、NYダウ平均株価は前日比357ドル安と続落するなど、大きな節目である25,000ドル割れも意識せざるを得ない。今後ウィルス感染拡大が米国経済を直撃する可能性もあり、相対的に、これまでのドルロングを手仕舞う動きが優先されており、ドルを買い戻す動きは萎えている。ただ、悲観的ムードが一掃されれば、最終的にはドル依存体質に回帰せざるを得ず、更なるドルの下値トライには慎重にならざるを得ない。
一方、ドル円は米債券利回りが軒並み低下する中、2年債利回りが1%割れになるなど、FRBの利下げ観測が足かせとなり、ドル円は一気に107円台に突入している。更なる株安懸念を背景に、戻りの鈍い展開を強いられている。引き続きレンジ幅ドル円107.00〜108.30円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
他方、ユーロドルは特筆すべき買い材料の無い中、ドル売りに助長される格好で1.10台を維持している。引き続き戻り売り優勢の展開には変わりがなく、引き続きレンジ幅ユーロドル1.0970〜1.1100を重視し、同レベル前後からナンピン売買で対応することが一考であろう。