コロナウィルスショックで視界不良!?
予想レンジ
ドル円 110.00〜111.00
ユーロ円 119.70〜120.70
ユーロドル 1.0800〜1.0900
豪ドル円 72.70〜73.70
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中国のコロナウィルスが世界的な規模で広がる中、来週5日に予定されていた中国の全人代は延期に追いこまれるなど、中国経済の深刻さを物語っている。その中、先のG20財務相・中央銀行総裁会議では新型コロナウィルス問題に多くの時間を費やしたが、声明には不確実性が一層強まり、世界経済への下振れリスクが根強い旨が盛り込まれている。そして、米30年債利回りが過去最低水準まで低下するなど、リスク回避の動きが一段と強まる中、昨日の株式市場では欧州株が軒並み下落、NYダウ平均株価も1,000ドル超安と急落するなど、市場はコロナショックに振り回されており、為替市場も安易にポジションを取り切れない状態に直面している。
一方、ドル円は日経平均株価の大幅な下落が予想される中、先の米PMIが景気判断の分岐点である50を下回り、2013年以来の低水準に低下したことが嫌気される中、米債券利回りの低下が嫌気されると共に、ドルロングを一旦手仕舞う動きが優先されている、引き続きレンジ幅ドル円110.00〜111.00円を重視し、同レベル前後から少なめの売買で対応する事が一考であろう。
他方、ユーロドルは米ドル主導の展開には変わりがないが、ドルの調整売りも手伝いやや反発に転じている。ただ、依然として、独自の買い材料が乏しいだけに、引き続きレンジ幅ユーロドル1.0800〜1.0900を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。