不確実性相場!ドル買い戻し重視?
予想レンジ
ドル円 109.30〜110.30
ユーロ円 118.50〜119.50
ユーロドル 1.0800〜1.0900
豪ドル円 73.30〜74.30
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市場の関心はウイルス感染の動向に委ねられた感が強く、ウイルス感染が新たなリスクとして捉えている事には間違いない。その中、投資家心理の冷え込みと共にポジションの手仕舞いが急がれているが、現状の経過から判断すれば、ウイルス感染が一過性に終わる可能性は低く、長期化すればするほど世界経済をも揺るがしかねない事態である。今後も株式市場や債券市場、そして、為替市場も不安定な展開を余儀なくされる。ただ、相対的には、中国が発信源である以上、感染拡大がアジア圏中心に広がる可能性が高く、リスク回避手段として、人民元安はもちろん、円安にも傾斜する可能性が残っている。いずれにしても、好調な米経済や金利面での優位性を見る限り、ドルを買い戻す動きが優勢と言わざるを得ないだろう。
一方、ドル円は依然として、節目であるドル円110円台を目前に試行錯誤が続いている。条件的にはドル買い戻しが優勢であり、下値は限定的であるが、ドル円110円台以上では実需や利益確定売りが控えており、拙速的な上値トライには慎重になっている。引き続きレンジ幅ドル円109.30〜110.30円を重視し、同レベル前後からナンピン売買が賢明であろう。
他方、ユーロドルは特筆すべき買い材料の無い中、戻り売りが優先されているが、年初来ユーロドル1.1200前後からの下落が続いており、短期筋としても、更に下値を模索する難しさがある。