難題山積中!過剰期待禁物?
予想レンジ
ドル円 108.00〜109.00
ユーロ円 119.70〜120.70
ユーロドル 1.1050〜1.1150
豪ドル円 72.00〜73.00
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市場の関心が新型コロナウィルスの感染拡大懸念に集まる中、未だに収束の兆しが見えておらず、市場心理の冷え込むと共に、積極的にポジションを取り切れない状態が続いている。表面的にはリスク回避の動きはやや緩和されてはいるが、発生源が世界第2位の経済大国である中国であり、今後、中国経済の後退が予想される中、依存度の高い各国への影響を及ぼす可能性があり、依然として、様々な材料が絡むと共に、疑心暗鬼の相場展開と言わざるを得ないだろう。その中、英国は欧州連合(EU)を正式にEUを離脱、今後は英国とEUが年末までに包括的な貿易協定で合意する必要があるだけに、英国及びEU加盟国にとっても、いばらの道が続くとの見方が少なく無い。また、英国に続き他の27か国からもEUを離脱するとの憶測も浮上するなど、引き続き為替相場のかく乱要因になる可能性があるだけに、当面、ストップロスの配置に重点を置いた売買が求められる。
一方、ドル円はNYダウが前日比603ドル安と大幅に下落する中、東京株式市場の大幅下落を備えて、安全資産である円買いに弾みがついている。年初のドル円108円割れまで警戒感を強めてはいるが、相対的には中国本土のウィルス感染の進捗状況次第であるが、中国の感染者数は氷山の一角との声も少なく無く、当面、収束の兆しが見えるまでは、引き続きレンジ幅ドル円108.00〜109.00円を重視し、同レベルから少なめのナンピン売買で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルは米ドル主導で一見底堅い展開ではあるが、更なる買い材料となると力不足は否めず、過度なユーロドル高期待は自重局面にある。引き続きレンジ幅ユーロドル1.1050〜1.1150を重視し、同レベルからのナンピン売買が一考であろう。