ウィルス感染拡大で視界不良の展開へ!?
予想レンジ
ドル円 108.50〜109.50
ユーロ円 119.50〜121.50
ユーロドル 1.0980〜1.1080
豪ドル円 73.50〜74.50
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新型コロナウイルスの感染拡大懸念が重石となる中、米国株式市場ではNYダウ平均株価が前日比170ドル安となり、ドルの調整売りが優先されている。 その中、中国政府は本日から海外旅行を含む全ての団体旅行を一時停止すると発表している。春節(旧正月)の大型連休が始まったばかりであり、更なる拡大懸念を踏まえた緊急措置であるが、未だに感染者数は不透明との見方が絶えず、如何に深刻な状態に置かれていることが改めて意識されている。市場はリスク回避主導でポジションの縮小を念頭に、米10年債利回りは1.7%割れまで低下、また、他の主要国の債券利回りも軒並み低下傾向を招いており、安易にポジションを取り切れない相場環境に直面している。
一方、ドル円はリスク回避的な円買いを踏まえながら、ストップロスを巻き込み足早にドル円109円割れになるなど警戒感を強めている。中国本土でウィルス感染が収束すれば、一過性の円買い局面と受け取られるが、今後のウィルスの感染状況次第では円売りに飛び火する可能性も否定できず、当面、レンジ幅ドル円108.50〜109.50円を重視し、少なめのナンピン売買で対応することが賢明であろう。
他方、ユーロドルはラガルドECB総裁が市場は戦略見直し作業に過度の注意払うべきではない言及しているが、英EU離脱の決定などをうけて、相対的な手詰まり感は否めず、引き続き戻り売り優先の展開を強いられている。引き続きレンジ幅ユーロドル1.0980〜1.1080を重視し、同レベル前後からナンピン売買が一考であろう。